残すは3位決定戦と決勝戦を残すのみとなったカタール・ワールドカップ。62試合を終えた段階でも、今大会が数多の波乱や番狂わせが起こった大会としてサッカーファンに記憶されると断言できる。
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とりわけ顕著となったのは、アジア勢の躍進だ。史上初めて3か国(オーストラリア、日本、韓国)が決勝トーナメント進出を決めたほか、サウジアラビアは大会3日目で優勝候補筆頭のアルゼンチンを撃破。世界にセンセーショナルなニュースを届けた。
そのなかでも森保ジャパンの快進撃は海外の記者たちにも鮮烈なインパクトを残したようだ。現地時間12月16日に「記者たちが選ぶ、カタール・ワールドカップのベストプレーヤー&監督、ベストゴール、ベストマッチ、そして最高の瞬間」と銘打った特集を掲載した英衛星放送『Sky Sports』の複数の記者が、日本の試合をクローズアップしている。
まず、「今大会のベストマッチ」に、グループステージ3戦目のスペイン戦を選んだダン・ロング記者は「いくつかの驚くべき試合があったが、私は日本のスペイン戦を愛さずにはいられない」と絶賛。1点を先行されながらも森保ジャパンが逆転勝ちを収めた展開について、「スペインはアルバロ・モラタのゴールで楽々と勝利するかに思われた。だが、日本はあっという間に試合をひっくり返した」と振り返り、「この試合は間違いなく、ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)に衝撃を与え、ベスト16に向けたサプライズだった」と記した。
また、大会のベストモーメントに「グループEのドラマチックな最終戦」を選んだピーター・スミス記者は、「このグループの最終戦はワールドカップを新たなレベルに引き上げた」と称賛。そして次のように続けた。
「スペインは日本の物議を醸すゴールで逆転を許し、そのスペインに開幕戦で7-0と敗れていたコスタリカは一時的ではあったが、ドイツからセンセーショナルな形でリードを奪った。最終的にルイス・エンリケ監督率いるチームがグループを突破。ドイツに猶予は与えられず、狂気的だった日本がグループ首位で勝ち抜いた。信じられないことに、FIFAは次回のワールドカップで、このグループ方式を廃止することを決定している」
ドイツとスペインを逆転で打ち破るという“波乱”を巻き起こした日本。惜しくも史上初のベスト8進出は果たせなかったが、彼らの躍進が大会全体の熱狂度を高めたのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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ドイツとスペインを逆転で打ち破るという“波乱”を巻き起こした日本。惜しくも史上初のベスト8進出は果たせなかったが、彼らの躍進が大会全体の熱狂度を高めたのは間違いない。
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