現地時間12月17日、サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は3位決定戦が行なわれ、クロアチア代表が2-1でモロッコ代表を下し、1998年フランス大会以来の3位で大会を終えた。
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初のベスト4に進出したモロッコは惜しくも銅メダルを逃したが、アフリカ勢初の4強に各方面から称賛の声が挙がる。しかし、試合終了後にはひと悶着が起きていた。
試合後にモロッコ選手が主審を務めたカタール人のアブドゥルラフマン・アル・ジャシム氏を取り囲んで抗議したのだ。なかでも最も怒りを露わにしたのが、アシュラフ・ハキミだった。75分に敵ペナルティーエリア内でブルーノ・ペトコビッチに倒されたが、主審はノーファウルと判断。VARでもPKが取られず……。これに納得できなかった24歳のDFは猛抗議するも、最後まで判定は変わらなかった。
このシーン以外でも、モロッコイレブンが主審を取り囲んで抗議する場面が度々あり、判定に対する不満がどんどん蓄積していた。そして試合終了後、ジャシム主審ら審判団に猛然で詰め寄り、ワリド・レグラギ監督が間に入る騒動に発展した。
さらに騒動はこれだけでは終わらない。ハキミはピッチを去った後に、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長のもとに近づき、「2試合連続でこんなことをするなんて、どうなっているんだ」とジャッジに対する不満をぶちまけたのだ。
現場近くで二人を撮影していたスウェーデンメディア『SVT Sport』のヨハン・クカスラン記者によると、「FIFAは私たちに撮影した画像を削除するよう望んでいた」とFIFAのスタッフに画像データの削除を求められたと語る。
続けて同氏は、FIFAのこの理不尽な対応に対し、疑問の声を呈す。
「これは彼らにとって恥ずべきシーンであることは明らかであり、このような事態を目撃しているのにジャーナリストが報道すべきではないと考えるのは、彼らの考えが少し甘いのではないだろうか」
米老舗スポーツ誌『The Sporting News』もこの騒動を報じており、オランダ人ジャーナリストのトム・エグバーズ氏によると、「ハキミはインファンティーノ会長の前に5センチにも満たない距離に立っていた。声を荒げて、審判についてインファンティーノに怒鳴り、わめき散らしていた」という発言もある。
英メディア『Times Sport』のフットボールライター、ヘンリー・ウィンター氏は自身のツイッターに勝敗を分けたジャッジに対して「(クロアチアの)ヨシュコ・グバルディオルは(モロッコの)ソフィアン・アムラバトの足首を引っかける、あからさまなファウルを犯した。明らかなPKだ。しかし、笛は吹かれなかった。続いてハキミがペナルティエリア内に飛び込んだが、ファウルはなかった。オフィシャルが悪く、完全にコントロールを失っていた」と判定に失望していた。
判定は覆らず、結果として涙を飲んだモロッコだが、今大会の大躍進はアフリカ大陸だけでなく、多くのフットボールファンに勇気を与えたことは確かだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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試合後にモロッコ選手が主審を務めたカタール人のアブドゥルラフマン・アル・ジャシム氏を取り囲んで抗議したのだ。なかでも最も怒りを露わにしたのが、アシュラフ・ハキミだった。75分に敵ペナルティーエリア内でブルーノ・ペトコビッチに倒されたが、主審はノーファウルと判断。VARでもPKが取られず……。これに納得できなかった24歳のDFは猛抗議するも、最後まで判定は変わらなかった。
このシーン以外でも、モロッコイレブンが主審を取り囲んで抗議する場面が度々あり、判定に対する不満がどんどん蓄積していた。そして試合終了後、ジャシム主審ら審判団に猛然で詰め寄り、ワリド・レグラギ監督が間に入る騒動に発展した。
さらに騒動はこれだけでは終わらない。ハキミはピッチを去った後に、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長のもとに近づき、「2試合連続でこんなことをするなんて、どうなっているんだ」とジャッジに対する不満をぶちまけたのだ。
現場近くで二人を撮影していたスウェーデンメディア『SVT Sport』のヨハン・クカスラン記者によると、「FIFAは私たちに撮影した画像を削除するよう望んでいた」とFIFAのスタッフに画像データの削除を求められたと語る。
続けて同氏は、FIFAのこの理不尽な対応に対し、疑問の声を呈す。
「これは彼らにとって恥ずべきシーンであることは明らかであり、このような事態を目撃しているのにジャーナリストが報道すべきではないと考えるのは、彼らの考えが少し甘いのではないだろうか」
米老舗スポーツ誌『The Sporting News』もこの騒動を報じており、オランダ人ジャーナリストのトム・エグバーズ氏によると、「ハキミはインファンティーノ会長の前に5センチにも満たない距離に立っていた。声を荒げて、審判についてインファンティーノに怒鳴り、わめき散らしていた」という発言もある。
英メディア『Times Sport』のフットボールライター、ヘンリー・ウィンター氏は自身のツイッターに勝敗を分けたジャッジに対して「(クロアチアの)ヨシュコ・グバルディオルは(モロッコの)ソフィアン・アムラバトの足首を引っかける、あからさまなファウルを犯した。明らかなPKだ。しかし、笛は吹かれなかった。続いてハキミがペナルティエリア内に飛び込んだが、ファウルはなかった。オフィシャルが悪く、完全にコントロールを失っていた」と判定に失望していた。
判定は覆らず、結果として涙を飲んだモロッコだが、今大会の大躍進はアフリカ大陸だけでなく、多くのフットボールファンに勇気を与えたことは確かだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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