かつて日本代表のナンバー10を背負ったサムライの挑戦が話題となっている。昨夏の移籍市場でトルコ・リーグの古豪アンタルヤスポルと2年契約を締結した中島翔哉だ。
昨年8月に、事実上の戦力外となっていたポルトガルの名門ポルトから心機一転を図るべく、アンタルヤスポルに入団を果たした中島。しかし、移籍後2試合目でまさかの一発退場になった28歳は、その後も右足首の怪我の影響もあって本領を発揮できず……。いまだ期待された主力級のパフォーマンスを見せられずにいる。
そうしたなかでチームを率いる34歳のヌリ・シャヒン監督は、中島に対する揺るぎない信頼を強調し続けている。ポルトガル紙『Record』のインタビューで「サッカーで一番なのは目だ。つまりフィーリングさ」と断言し、獲得に至った経緯を語った。
「我々はポルトガルにいたナカジマを獲得したとき、彼は喋らなかった。『ハロー』と『サンキュー』だけしか言わない。なんというか、とても礼儀正しいが、シャイなんだ。彼とビデオ通話をした時に僕は『彼は決して話さないな』と思ったぐらいさ。
普通なら、獲得はノーだと言うだろうね。でも、同時に僕は思ったんだ。『ドルトムントでシンジ・カガワとプレーしたが、彼はどうだったかな』ってね。彼も話さなかったが、その後、適応することを学んでいたからね」
自らが「トルコのジダン」とも呼ばれていたドルトムント時代に、共にプレーしていた香川真司を引き合いに、中島への見方を改めたというシャヒン監督。そんな34歳の若き指揮官は、28歳の日本人アタッカーを獲得した舞台裏を明かした。
「彼の文化を理解しなければいけないんだ。データ上でナカジマは良い選手となっているんだ。でも、そこだけですべてを評価してはいけない。我々は、とあるワールドクラスの選手と移籍を巡って話をしていた。名前を出せば、誰もが契約したがるはずさ。でも、彼と3分ほど話したが、キャリアの幸運を祈るだけで、契約はしなかった。ナカジマと契約したんだ。会長が知ったら、狂ってると言うだろうね」
パーソナルな部分にも目を向け、理解を示してくれるシャヒン監督。そんな"援軍"のもとで、中島はここから本領を発揮できるのか。トルコでの活躍から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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そうしたなかでチームを率いる34歳のヌリ・シャヒン監督は、中島に対する揺るぎない信頼を強調し続けている。ポルトガル紙『Record』のインタビューで「サッカーで一番なのは目だ。つまりフィーリングさ」と断言し、獲得に至った経緯を語った。
「我々はポルトガルにいたナカジマを獲得したとき、彼は喋らなかった。『ハロー』と『サンキュー』だけしか言わない。なんというか、とても礼儀正しいが、シャイなんだ。彼とビデオ通話をした時に僕は『彼は決して話さないな』と思ったぐらいさ。
普通なら、獲得はノーだと言うだろうね。でも、同時に僕は思ったんだ。『ドルトムントでシンジ・カガワとプレーしたが、彼はどうだったかな』ってね。彼も話さなかったが、その後、適応することを学んでいたからね」
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