昨年末に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)での活躍で、一躍、“ハウスホールドネーム”(ほとんどの人が知っているくらい有名な人や物の意)となった日本代表MF三笘薫の勢いは、プレミアリーグに戻っても止まらない。
去る12月31日(現地時間)に行なわれたアーセナル戦。W杯後も好調を維持していたリーグ首位の強敵をホームに迎えたこの試合でも、三笘は大きな輝きを放った。
チーム全体が押し込まれ、0-2とビハインドを背負って終わった前半は、「もっとしっかりと入らないと。そこで試合が分かれたなというのを感じているので、もったいなかった」と振り返ったとおり、三笘自身も対峙したイングランド代表DFベン・ホワイトのタイトなマークに抑え込まれ、目立ったプレーができなかった。
仕切り直しとなった後半開始早々の47分に3点目を奪われてスタジアムには不穏な空気が流れた。しかし、重い雰囲気を一変させたのがブライトンの22番だった。
まずは50分に左サイドから得意のドリブルで敵の守備網を切り崩して好機を演出。これを受けたパスカル・グロスのシュートは惜しくもブロックされたが、日本代表アタッカーはここから徐々に調子を上げていく。
60分になると、アーセナルのミケル・アルテタ監督がホワイトに代えて、日本代表DF冨安健洋をピッチに送る。いわゆる同胞によるマッチアップとなったわけだが、これが三笘にとっては好結果を及ぼす形となった。4分後、自陣右サイドでボールを受けた冨安に三笘が素早く詰めてボール奪取に成功すると、そこからブライトンはショートカウンター気味に敵のゴールに迫る。
試合後の囲み取材で「狙っていたのか?」とこのシーンについて聞かれた三笘は、「まあ、そうですね」と一言。そして「(相手が)トミだったので、そこはまず1回行こうとは思っていました」と続けて、取材陣の笑いを誘った。
「いける」――。冨安からボールを奪った三笘本人からすれば、そんな確信めいたものがあったのかもしれない。味方がボールを回す間にゴール前に一気に駆け上がった25歳は、最後はグロスからのスルーパスをワンタッチした後、落ち着いて右足で流し込んだ。
「冷静でしたし、パスカルから来ると思ってたので、ボールが来る前から右に蹴ろうというイメージはできていました」
この一発でホームチームは息を吹き返した。無論、鮮やかなゴールを目の当たりにしたシーガルズ(ブライトンの愛称)のサポーターも声量を高めて選手たちを鼓舞したのである。
さらに両チームともに1点ずつ加えて、2-4で迎えた89分にも、三笘は再びスタジアムを沸かせた。左サイドでボールを受けた日本代表アタッカーは軽やかなステップでカットイン。そして敵のディフェンダーの間をすり抜けた直後に右足を振り抜く。
1点目と酷似する形で放たれたシュートは再びネットを揺らし、この日2ゴール目……かと、思われたが、VARによる検証の結果、オフサイドとなり得点は認められなかった。
それでも本人はいたって冷静だ。「(ビデオ判定のオフサイドは)片足じゃないですか。う~ん、厳しいですけど、まあ、そこで救われているところもあるんで、仕方ないと思います」と述べている。
さらに、こうポジティブなコメントも残している。
「自然とファーストタッチはうまくいったんで、もうシュートを打てると思いました。1点目があったんで、イメージ通りっていうか、流すところを意識してました」
去る12月31日(現地時間)に行なわれたアーセナル戦。W杯後も好調を維持していたリーグ首位の強敵をホームに迎えたこの試合でも、三笘は大きな輝きを放った。
チーム全体が押し込まれ、0-2とビハインドを背負って終わった前半は、「もっとしっかりと入らないと。そこで試合が分かれたなというのを感じているので、もったいなかった」と振り返ったとおり、三笘自身も対峙したイングランド代表DFベン・ホワイトのタイトなマークに抑え込まれ、目立ったプレーができなかった。
仕切り直しとなった後半開始早々の47分に3点目を奪われてスタジアムには不穏な空気が流れた。しかし、重い雰囲気を一変させたのがブライトンの22番だった。
まずは50分に左サイドから得意のドリブルで敵の守備網を切り崩して好機を演出。これを受けたパスカル・グロスのシュートは惜しくもブロックされたが、日本代表アタッカーはここから徐々に調子を上げていく。
60分になると、アーセナルのミケル・アルテタ監督がホワイトに代えて、日本代表DF冨安健洋をピッチに送る。いわゆる同胞によるマッチアップとなったわけだが、これが三笘にとっては好結果を及ぼす形となった。4分後、自陣右サイドでボールを受けた冨安に三笘が素早く詰めてボール奪取に成功すると、そこからブライトンはショートカウンター気味に敵のゴールに迫る。
試合後の囲み取材で「狙っていたのか?」とこのシーンについて聞かれた三笘は、「まあ、そうですね」と一言。そして「(相手が)トミだったので、そこはまず1回行こうとは思っていました」と続けて、取材陣の笑いを誘った。
「いける」――。冨安からボールを奪った三笘本人からすれば、そんな確信めいたものがあったのかもしれない。味方がボールを回す間にゴール前に一気に駆け上がった25歳は、最後はグロスからのスルーパスをワンタッチした後、落ち着いて右足で流し込んだ。
「冷静でしたし、パスカルから来ると思ってたので、ボールが来る前から右に蹴ろうというイメージはできていました」
この一発でホームチームは息を吹き返した。無論、鮮やかなゴールを目の当たりにしたシーガルズ(ブライトンの愛称)のサポーターも声量を高めて選手たちを鼓舞したのである。
さらに両チームともに1点ずつ加えて、2-4で迎えた89分にも、三笘は再びスタジアムを沸かせた。左サイドでボールを受けた日本代表アタッカーは軽やかなステップでカットイン。そして敵のディフェンダーの間をすり抜けた直後に右足を振り抜く。
1点目と酷似する形で放たれたシュートは再びネットを揺らし、この日2ゴール目……かと、思われたが、VARによる検証の結果、オフサイドとなり得点は認められなかった。
それでも本人はいたって冷静だ。「(ビデオ判定のオフサイドは)片足じゃないですか。う~ん、厳しいですけど、まあ、そこで救われているところもあるんで、仕方ないと思います」と述べている。
さらに、こうポジティブなコメントも残している。
「自然とファーストタッチはうまくいったんで、もうシュートを打てると思いました。1点目があったんで、イメージ通りっていうか、流すところを意識してました」