Jリーグ・国内

日本行きは「正しい判断だった」。名手イニエスタがJ電撃参戦への想いを告白「バルセロナでは幸せだった」

THE DIGEST編集部

2023.01.16

神戸で4年半もプレーしてきたイニエスタ。スペイン・サッカー界が生んだ天才は、なぜ日本を選んだのか。(C)Getty Images

 電撃的だったJリーグ参戦から4年半――。「史上最高の助っ人」とも称された元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタが日本への想いを打ち明けた。
【動画】メッシとの夢の競演! イニエスタがバルセロナで見せた最盛期のプレー

 そのキャリアで数多のメジャータイトルを獲得したスペイン・サッカー界の"巨星"が、ヴィッセル神戸へやってきたのは2018年の夏だった。下部組織時代から所属していたバルセロナを契約満了に伴い退団。34歳での引退が囁かれるなかでイニエスタはJリーグ行きを決断した。

 そこから約4年半にわたってイニエスタは神戸でプレーしている。2019年には天皇杯を制し、クラブ史上初となるタイトル獲得に貢献。ヨーロッパで培った豊富な経験値に裏打ちされた技術でチームに勝利をもたらしてきた。

 ワールドクラスのタレントであるイニエスタにとって、日本への移籍は正しいものだったのか。現地1月11日に米メディア『The Athletic』の特集記事内で「日本には異なることについて考えることのできる異なる種類の生活がある」と持論を語っている。

「僕は歳をとっていた。だから(バルセロナ)退団は良い判断だった。そう受け入れないといけなかったんだ。バルセロナでは幸せだったし、これ以外にないタイミングだったと確信していた。そして、幸いにも僕にとって日本行きが正しいことだったと時間が示してくれた。スポーツと家族においてこれは正しい決断だったんだ」
 
 来る5月で39歳になる。神戸との現行契約が1年と迫り、「引退」の二文字も見えるなかで、イニエスタは並々ならぬ意気込みを口にしている。

「僕たちには数年間にわたっていろいろなことがあった。昨シーズン、僕たちはリーグでとても苦しんでいた。フットボールでは、いつだって自分自身の最大限を求めないといけないから、どの年も最高のものになる可能性がある」

 さまざまな経験のなかで日本行きが「正しかった」と導き出したイニエスタ。稀代のプレーメーカーは、そのキャリアをいかに締めくくるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「日本人はおかしい」――ジェフ時代に育成にも響いた指導者・オシムの凄み。日本サッカー界が忘れてはならない姿勢

【関連記事】「まだ上に行かないといけない」ブライトン指揮官も評価を改めた三笘薫の急成長。末恐ろしい25歳の進化

【関連記事】「疑問を抱いた」マンU時代が分岐点に――。33歳、香川真司の"現状"を独メディア悲観「これ以上に落ちようがない」
NEXT
PAGE
【動画】メッシとの夢の競演! イニエスタがバルセロナで見せた最盛期のプレー