カルチョをリードするビアンコネロに大激震が走った。
現地時間1月20日、今シーズンのセリエAで勝点37で3位につけていたユベントスが、イタリアのサッカー裁判所からリーグ戦の勝点15を剥奪されることが決定したと、イタリアの日刊紙『Gazzetta dello Sport』が報じた。
同紙によると、イタリアの連邦控訴裁判所(CFA)はユベントスから勝点15を剥奪することを決定し、不正が行なわれた当時ユベントスで強化部門の責任者を務めていたファビオ・パラティチ氏(現トッテナム強化責任者)に2年半、会長を務めていたアンドレア・アニェッリ氏に2年、副会長のパベル・ネドベド氏に8か月の活動禁止処分が科されているという。
ユベントスは去年11月、コロナ禍における経費削減を目的とした虚偽会計や不正なキャピタルゲイン(資産の売却によって得られる利益)などの疑いでトリノ検察から調査を受け、アニェッリ会長を筆頭とする役員全員の総辞職を公式ホームページを通じて発表していた。
イタリアきってのメガクラブの不祥事に、欧州メディアは一斉に報じた。英紙『The Sun』は「イタリアの巨人は、この陰謀によって(勝点)15点ものペナルティを課され、シーズンから心が引き裂かれるような思いをすることになった」と記し、「スパーズ(トッテナムの愛称)は、フットボールディレクターのパラティチがイタリア裁判所から2年半の活動禁止処分を言い渡されたことで動揺している」とトッテナムにも少なからず影響を与えていると言及している。
同じく英紙『The Daily Mirror』はF1界の重鎮の末路を紹介している。記事のなかでは「元フェラーリ会長マウリツィオ・アリバベーネ氏がユベントスの金銭スキャンダルでサッカー界から追放」と報じている。F1フェラーリで数年間チーム代表を務めた同氏は、古くからユベントスとの関係を築き、2018年10月にユベントス取締役に選出。去年7月には経営トップに就任していた人物だった。
スペインのマドリードを拠点とする大手スポーツ紙『Marca』は「イタリアサッカー界に激震!ユーベに15ポイントの制裁を科す」と驚きを持って伝えられ「ユベントスは、イタリアの司法当局から打撃を受けた。この処分は、同クラブや他のクラブが選手の市場価値を高めて高い移籍金を生み出し、架空のキャピタルゲインを得たとして訴えられた事件を受けたものであり、損失を減らし、資本を増強せずチームを強化した顛末である」と説明している。
同じくマドリードに本拠地を置く『as』紙は「(リーグ戦で)ナポリに5-1の大敗を喫した後、トリノの巨人はピッチ外でまたもや打撃を受けた」と、こちらも不祥事を重大に受け止め「トリノ検察庁によると500ページを超える調査ファイルにはキャピタルゲインについて語る経営者らのやりとりがいくつかあったようだ」と膨大な調査資料を紹介している。
ユベントスは今回の制裁で勝点は22に減り、順位も3位から10位まで落とすことになった。イタリアサッカー界に蔓延る不正の闇は、想像以上に根深いようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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現地時間1月20日、今シーズンのセリエAで勝点37で3位につけていたユベントスが、イタリアのサッカー裁判所からリーグ戦の勝点15を剥奪されることが決定したと、イタリアの日刊紙『Gazzetta dello Sport』が報じた。
同紙によると、イタリアの連邦控訴裁判所(CFA)はユベントスから勝点15を剥奪することを決定し、不正が行なわれた当時ユベントスで強化部門の責任者を務めていたファビオ・パラティチ氏(現トッテナム強化責任者)に2年半、会長を務めていたアンドレア・アニェッリ氏に2年、副会長のパベル・ネドベド氏に8か月の活動禁止処分が科されているという。
ユベントスは去年11月、コロナ禍における経費削減を目的とした虚偽会計や不正なキャピタルゲイン(資産の売却によって得られる利益)などの疑いでトリノ検察から調査を受け、アニェッリ会長を筆頭とする役員全員の総辞職を公式ホームページを通じて発表していた。
イタリアきってのメガクラブの不祥事に、欧州メディアは一斉に報じた。英紙『The Sun』は「イタリアの巨人は、この陰謀によって(勝点)15点ものペナルティを課され、シーズンから心が引き裂かれるような思いをすることになった」と記し、「スパーズ(トッテナムの愛称)は、フットボールディレクターのパラティチがイタリア裁判所から2年半の活動禁止処分を言い渡されたことで動揺している」とトッテナムにも少なからず影響を与えていると言及している。
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スペインのマドリードを拠点とする大手スポーツ紙『Marca』は「イタリアサッカー界に激震!ユーベに15ポイントの制裁を科す」と驚きを持って伝えられ「ユベントスは、イタリアの司法当局から打撃を受けた。この処分は、同クラブや他のクラブが選手の市場価値を高めて高い移籍金を生み出し、架空のキャピタルゲインを得たとして訴えられた事件を受けたものであり、損失を減らし、資本を増強せずチームを強化した顛末である」と説明している。
同じくマドリードに本拠地を置く『as』紙は「(リーグ戦で)ナポリに5-1の大敗を喫した後、トリノの巨人はピッチ外でまたもや打撃を受けた」と、こちらも不祥事を重大に受け止め「トリノ検察庁によると500ページを超える調査ファイルにはキャピタルゲインについて語る経営者らのやりとりがいくつかあったようだ」と膨大な調査資料を紹介している。
ユベントスは今回の制裁で勝点は22に減り、順位も3位から10位まで落とすことになった。イタリアサッカー界に蔓延る不正の闇は、想像以上に根深いようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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