衝撃のニュースが世界を驚かせた。現地１月20日、ブラジル代表DFのダニエウ・アウベスが、スペイン・バルセロナの裁判所に出廷。保釈猶予なしの拘留を命じられたのである。
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　昨年12月にバルセロナで女性に対して性的暴行を加えたとし、今月2日に被害女性から起訴されていたD・アウベス。事情聴取に応じたという当人は問題のナイトクラブにいた事実を認めつつも、一切の犯罪行為への関与を否定していた。

　しかし、スペインへの引き渡し権限がないメキシコとブラジルへの逃亡を恐れた当局が、聴取のために出頭した際にD・アウベスの身柄を拘束。即座に刑務所への拘留が決定したという。

　今後は異議申し立てによる決定が覆らない限り、裁判まで当局に拘留されるというD・アウベス。今回の逮捕を受け、契約をしていたメキシコ1部クラブ・ウニベルシダ・ナシオナルは、即座に契約の打ち切りを発表。レオポルド・シルバ会長は「私たちの哲学を損なうような行為は許されない」と犯罪行為を否定した本人の意見に耳を貸さなかった。
  　昨年末に開催されたカタール・ワールドカップにも出場していた39歳。逮捕後は沈黙を貫いているというが、一部では実刑判決が下される可能性が危惧されている。

　母国メディア『Globo』は、スペイン国内では性犯罪への取り締まりが強化されており、D・アウベスには「最大12～15年の懲役刑が下される可能性がある」と報道。そのうえで「逃亡の危険性と犯罪を行なったという事実が立証されれば、厳罰は免れられない」と糾弾した。

　また、バルセロナに拠点を置く日刊紙『La Vanguardia』によれば、スペイン国内で「イエス以外はイエスでない」と言われる性犯罪に対する厳しい法律が科される可能性はかなり高く、「D・アウベスの発言には矛盾があり、事件の重大さを考えても、15年の懲役はあり得る」と指摘した。

　キャリアの晩年を迎えている名手は、このまま表舞台から消えてしまうのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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