ブライトンの三笘薫が止まらない。今度は、鮮やかなボールコントロールからの値千金のゴラッソをねじ込んだ。

　１月29日に開催されたFAカップの４回戦で、三笘が所属するブライトンはリバプールとホームで対戦。見事に２-１で勝利して次ラウンドへの進出を決めた。

　この試合で劇的な勝ち越しゴールを奪ったのが、４-４-２の左サイドハーフで先発した三笘だった。１-１で迎えた後半アディショナルタイム２分に、セットプレーの流れからエルビス・エストゥピニャンの折り返しを敵エリア内で受けると、浮き球を鮮やかにトラップ。さらにボレーシュートを打つと見せかけて、空中でワンタッチしてマーカーをかわすと、アウトサイドでの豪快なシュートを決めたのである。

　名手アリソン・ベッカーの守るゴールを豪快な一発でこじ開け、ブライトンを勝利に導いた25歳。直近の公式戦５試合で３発目となるゴールを決めた、この日本代表MFには英メディアも驚くばかりで、試合を中継していた英放送局『ITV』は公式ツイッターで「凄すぎるぞ、ミトマ！ ただただ彼は偉大だ」と興奮気味に投稿。ブライトンの公式SNSも「ミトマは格別なんだ」と殊勲者を絶賛した。
  　さらにプレミアリーグの酸いも甘いも熟知する往年のスターも三笘を褒めちぎる。元イングランド代表DFのテリー・ブッチャーは、英公共放送『BBC』で「センセーショナルな内容だった。正直言って、彼らがここまでやるとは思わなかった」とブライトンを称えたうえで、決勝点を叩き込んだ若武者を次のように評した。

「これ以上にない極上のフィニッシュだった。エストゥピニャンの折り返しも鮮やかであったし、何よりもミトマのシュートは素晴らしいというほかにない。あぁなんという勝利だろうね」

　リバプールという強豪を破る決勝点を決めた三笘。日進月歩で飛躍を続けるサムライへの賛辞は、しばらく止みそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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