日本代表

「見事なノールックパス!」鎌田大地、バイエルン戦で圧巻の同点アシスト! 地元紙絶賛「2023年に入って最高のパフォーマンス」

THE DIGEST編集部

2023.01.30

バイエルン戦で同点弾をお膳立てした鎌田。ドイツ国外の強豪クラブからも関心を寄せられているようだ。(C) Getty Images

 現地時間1月28日に行なわれたブンデスリーガ第18節、フランクフルトはバイエルンと1-1で引き分けた。

【動画】フランクフルト鎌田大地が同点ゴールをアシスト! 首位バイエルンとの一戦をチェック
 勝点5差の首位チームの本拠地アリアンツ・アレーナに乗り込んだ一戦、幾つものチャンスを創られ、34分にはトーマス・ミュラーの右サイドからのクロスをレロイ・ザネにダイレクトで合わせられて先制を許したフランクフルトだったが、69分、ランダル・コロ・ミュアニがペナルティーエリア内で爆発的な加速力を見せ、フランス代表の同僚であるダヨ・ウパメカノをかわし、角度のないところからの左足での強烈なシュートで名GKヤン・ゾマーの牙城を崩してみせた。

 貴重な勝点1奪取の殊勲者となったコロ・ミュアニだったが、その彼にラストパスを通したのは、5分前にセバスティアン・ロデに代わってピッチに立ったばかりの鎌田大地だ。カウンターからボックス手前でややボールコントロールに手間取ったものの、冷静に左サイドに流れた味方に適切なタイミングでノールックパスを通したのである。

 リーガ再開以降はコンディションが今ひとつで、先発出場したシャルケ戦、フライブルク戦では低調な出来に終わって現地メディアからは厳しい評価を下されていた日本代表MFは、この大一番でついてスタメン落ちの憂き目に遭い、長くベンチから戦況を見つめることになったが、30分弱のプレー時間でようやく結果を残した。

 試合後に自身のSNSでプレーや喜びの場面の写真を公開した彼について、クラブの公式サイトは「鎌田は交代出場してすぐにカウンターに絡み、これは失敗に終わりそうだったが、視野の広さを保ってコロ・ミュアニにパスを通した」とアシスト場面をレポート。また、ブンデスリーガ公式サイトも、「フランクフルトは素晴らしいカウンターで報われた。交代出場の鎌田とコロ・ミュアニは、彼らのスタイルでペナルティエリアに侵入した」と、同点時のプレーをポジティブに評している。

 現地メディアの報道を見ると、日刊紙『BILD』は「(得点時のカウンターで)鎌田は最初、追走するチームメイトがいなかったためにプレーをスローダウンさせたが、コロ・ミュアニが右から左にポジションを移すと、すぐに日本人選手からパスを受け取った」と綴り、サッカー専門誌『Kicker』は「フランクフルトはチャンスの到来を感じ取り、特に鎌田がピッチに立ってからはより攻撃を強めた。そして、疲れ知らずのコロ・ミュアニにラストパスを通したのも、この日本人選手だった」と報じた。
 
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絶妙アシストには「偶然のプレーではなく、全てが適切だった」と賛辞