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海外サッカー

39歳・長谷部誠、最年長記録更新の偉業を達成! “安定したプレー”に地元メディアは「不滅のハセ」と最敬礼

THE DIGEST編集部

2023.01.30

1月18日に39歳となった長谷部が、怪我からの復帰を果たした。(C)Getty Images

1月18日に39歳となった長谷部が、怪我からの復帰を果たした。(C)Getty Images

 ブンデスリーガ第18節、フランクフルトは1-1でバイエルンと引き分け、首位チームのリーガ再開後の初勝利を阻んだ。

 この試合、ランダル・コロ・ミュアニの決勝点をアシストした鎌田大地がリーガでは9節ボーフム戦以来となるスタメン落ちとなったことが話題となったが、逆に10月12日のチャンピオンズ・リーグ(トッテナム戦)以来となる公式戦出場を果たした長谷部誠も、大いに脚光を浴びることとなった。

【動画】39歳で出場!歴代8位の偉業を成し遂げた長谷部をチェック

 このトッテナム戦以降、膝の怪我で戦線を離脱し、シーズン中断中の日本遠征で復帰した背番号20番は、リーガ再開後の2試合はベンチで90分間を過ごしたが、首位チームとの大一番でスタメン入りを果たし、最終ラインの中央という重要なポジションでフル出場。最も注目を浴びたのは、彼が1月18日に誕生日を迎え、「39歳と10日」でブンデスリーガのピッチに立ったことだった。

 これは、フランクフルトのフィールドプレーヤーとしてはリヒャルト・クレスの歴代最年長記録を59年ぶりに更新するものであり、ブンデスリーガにおいても歴代8位という偉業となった。ちなみに歴代最年長は1988年の5月21日にシャルケのDFクラウス・フィヒテルが達成した43歳と184日。また、ブンデスリーガの39歳以上の選手としては、長谷部は20人目であり、フィールドプレーヤーとしてはクラウディオ・ピサロ以来となる8人目である。
 
 フランクフルトのマルクス・クレシェSDは、この記念の一戦で強敵相手の1失点に大貢献した最年長選手について「ハセについては、何と言えばいいのか分からない……ただただ、信じられない。彼の経験が、我々に安定を与えてくれる」と語っている(フランクフルト公式サイトより)。

 日刊紙『BILD』は、「39歳と10日で、日本人選手はミュンヘンで驚くべきスタートを切り、いつものように守備のボスとして、バイエルン相手にも攻撃を防いだ」と称賛し、「クレバーなトリック」を使ったオリバー・グラスナー監督の「チーム全体が、マコトの経験から恩恵を受けている。彼は、このレベルで多くの試合を戦ってきており、もはや不安はない」と話したことを紹介した。

 また、クレシェSDの「マコトは今でも最高レベルでプレーできるが、それでもある時点で彼とは別の仕事を見つけることになる」とのコメントに対しては、「フランクフルトではルディ・ボマー(39歳と9か月13日/2部リーグで達成)、元GKのウリ・シュタイン(39歳と5か月月17日)はまだ先を行っており、長谷部はこの先、クラブの史上最高記録を破る可能性もある」と、選手からフロントへの転身はまだ先になるとかもしれないと指摘している。
 
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