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「日本の大スターの地位を確立」プレミア1年目の三笘薫を南米メディアが絶賛!一方、冨安健洋には辛口見解「メディカル部門の常連に」

THE DIGEST編集部

2023.06.10

今季プレミア・リーグで対照的な成績となった三笘(左)と冨安(右)。昨年のW杯を沸かせた日本代表選手に注目が集まった。(C) Getty Images

 今季も欧州を舞台に、多くの日本人プレーヤーがサッカーファンを沸かせた。ベスト16進出を果たした昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)でも注目されたサムライ戦士らが、各国リーグの所属チームで存在感を示した。

 2022‐23シーズンの幕を閉じたばかりの欧州サッカー。そのなかで躍動した日本人選手へのさまざまな声が伝えられている。サッカー王国ブラジルのニュースメディア『Globo.com』では、ヨーロッパクラブ所属の日本人選手についてのトピックを配信しており、とりわけプレミア・リーグで戦う2人のプレーヤー、三笘薫(ブライトン)と冨安健洋(アーセナル)の今シーズンを詳細に振り返っている。

 同メディアによると、世界トップレベルの猛者が集うプレミア・リーグのデビューシーズンでチームの主力を担った日本代表・三笘への評価はすこぶる高い。記事では、「カオル・ミトマはシンジ・オカザキ、シンジ・カガワを抜いてプレミア・リーグ最多得点者(7得点)となった。世界最高峰のリーグで、屈指のDFと対戦したミトマは、日本サッカー界の大スターとしての地位を確立した」と称賛している。

 ほかにも、先発に定着する以前は、シーズン序盤戦やW杯で『スーパーサブ』として起用されていた点にも触れながら、「ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は、ミトマが疲弊した守備陣に対して後半から出場した方が効果的か、それとも先発で出場した方が良いかという議論に終止符を打った」と記している。

 そのうえで、「この日本人はフル出場できるエネルギーがあることを示し、レギュラーになっただけでなくスタメンの常連となり、過去24試合のうち18試合で90分間プレーした」と今季のプレミア・リーグでの活躍を振り返る。続けて、「チームも6位と初のヨーロッパ・リーグ出場を決めた。クラブ122年の歴史で最高のシーズンを過ごしたアルビオンの中心選手となった」と評した。
 
 一方で、負傷に苦しんだ冨安に対しては「メディカル部門の常連となった」「トミヤスは復帰後、タイトル争いの重要な試合でマンチェスター・シティにプレゼントゴールを与えた」として、プレー面にも含めシビアなコメントが並ぶ。

 加えて、現在も調整中であることから「復帰の見込みは9月になってから。つまり、少なくとも次のプレシーズンは欠場し、2023-24年の幕開けは再び控えとしてスタートすることになる」と来季への見込みを綴っている。

 今季の結果は対照的なものとなった三笘と冨安。だが、サッカー識者が多くいるブラジルメディアが「最高峰」と評するリーグにおいて、日本人選手が取り上げられた事実は非常に価値が高い。来季も激しく鎬を削り、彼らの質の高いプレーに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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