海外サッカー

「スリリングな“カメオ出演”を強いられる」 商業的効果抜群のメッシが「ピッチ上でインテル・マイアミにもたらすもの」を英紙が検証

THE DIGEST編集部

2023.07.19

現在最下位のインテル・マイアミをメッシはどこまで引き上げられるのか?(C)Getty Images

 MLS(メジャーリーグサッカー)のインテル・マイアミに加入したリオネル・メッシが7月16日、本拠地「DRV PNKスタジアム」のスタンドを埋めた大観衆の前で、初お披露目を果たした。

 パリ・サンジェルマンを契約満了で退団した後、古巣バルセロナへの移籍も噂されながら、そのプロキャリアにおいて初めて欧州を離れ、米国に新天地を求めたメッシは、チームの代表であるホルヘ&ホセ・マス、デイビッド・ベッカムとともにピッチに設けられたステージに立ち、「この地に到着してから、全てがスペクタクルだ。チームの練習に参加し、試合に出るのが待ち切れない。希望を持って、戦いに臨む必要がある。勝利とともに、チームの成長にも貢献したい」と挨拶を行なった。

 マイアミに所縁のある各界のセレブが出席し、またビデオでもサッカー界最高のスーパースターを大歓迎するなど、盛大かつ豪華なものとなったこのセレモニーを終え、メッシは18日に初めて旧知のヘラルド・マルティーノ新監督率いるチームに合流し、21日にはリーグカップ初戦のクルス・アスール(メキシコ)戦で新天地デビューを飾る可能性があるという。
 
 盟友セルヒオ・ブスケッツも同時に加わり、さらにジョルディ・アルバとも交渉中と、多くの注目を集める一方で、現在、同リーグではイースタン・カンファレンスで15チームの中の最下位に沈み、ここまで11戦未勝利という厳しい状況にあるインテル・マイアミ。これまで、強豪チームばかりに所属してきたメッシが、初めての状況にどう対応するのか興味深い。

 イギリスの日刊紙『The Guardian』は、メッシの加入効果として、チームのInstagramのフォロワー数が90万人から900万人以上に急増したこと、今季の残りのホームゲームのチケットが350ドル(約4万9000円)に高騰し、ホームスタジアムの拡張が求められていることなどを挙げ、MLSコミッショナーであるドン・ガーバー氏の「莫大な経済的チャンスだ」とのコメントを紹介している。
NEXT
PAGE
ゴールや勝利に繋がるプレーを称賛しながらも…