現地時間７月25日に行なわれたリーグスカップのグループステージ第２節で、インテル・マイアミはアトランタ・ユナイテッドを４-０で下して連勝を飾った。新天地デビュー戦となった前節で劇的な決勝FKを決めたリオネル・メッシは、今回も２得点・１アシストと大活躍を見せている。

　初先発を果たしたこの一戦、メッシは８分にスルーパスで抜け出してGKとの１対１からシュートを放つと、ボールはゴールポストにはね返されるも、これを冷静に詰めて先制。さらに22分には速攻から右サイドのロバート・テイラーに縦パスを通し、折り返しをフリーで合わせて２点目を挙げる。そして53分には、再び速攻からドリブルで相手DFを引き付け、左サイドを並走するテイラーにラストパスを送ってゴールをお膳立てした。

　ヘラルド・マルティーノ監督は、「（メッシとセルヒオ・ブスケッツの加入は）チームに大きな自信を与えたと思う。ふたりは責任を背負うことを自覚し、他のメンバーはもっと自由にプレーできると感じている。我々は練習を重ね、同じ認識を共有できるようになっており、チームに求めていたことが形になり始めている。今日は、非常に重要なパフォーマンスが見られた」と語り、スター選手の加入の効果を強調した。
  　各国メディアも、メッシの衰え知らずのテクニックや決定力の他、チームへの影響力や適応力を称賛している。英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「輝かしいスタートを切ったメッシは今季、MLSの５つの記録を更新する可能性がある」と、この史上最高の選手の偉業達成に早くも期待を寄せている。

　ひとつ目は、アルゼンチン代表でのチームメイトでもあったゴンサロ・イグアインが３シーズンをかけてマークした公式戦29ゴールを超え、インテル・マイアミの歴代得点王になること。ふたつ目は、2019年にロサンゼルスFCのカルロス・ベラ（元メキシコ代表）が記録したシーズン最多得点（34ゴール）の更新である。

　塗り替える可能性がある記録の３つ目は、コロンビアのレジェンドであるカルロス・バルデラマがタンパベイ・ミューティニー時代の2000年に達成した年間26アシスト。また、元イタリア代表のセバスティアン・ジョビンコによるFKでの通算得点（13ゴール）という記録を破ることも同メディアは期待する。