ラ・リーガにおける移籍マーケット後半戦の最大の注目ポイントは、やはりキリアン・エムバペがレアル・マドリーに来るか否か。その一点に絞られる。
エムバペ側から契約延長を拒否されたことで、パリ・サンジェルマンが「今夏の売却」に舵を切ったのは各メディアで報じられている通り。マドリーは表立って動かずに静観を決め込んでいるが、近年、前線の補強を見送ってきたのは、エムバペ一本にターゲットを絞っていたからこそ。唯一エムバペだけは流れに逆らって「来夏までの残留希望」を公言しているが、スペイン紙『アス』のフアン・ヒメネス記者は、「状況的に考えると、今夏にマドリーに移籍する可能性が高い」と予想する。
エムバペの去就に注目が集まっているのは、マドリーへの移籍が決まった際に“ドミノ現象”を起こすインパクトを持っているからでもある。マドリーとしても、獲得が実現すれば、現在カルロ・アンチェロッティ監督が試している中盤ダイヤモンド型の4-4-2から従来の4-3-3に回帰する可能性が高い。「その場合、中盤の選手を1人売却する可能性もある」と前出のフアン・ヒメネス記者は指摘する。
ライバルのバルセロナも、エムバペの移籍騒動の余波を受けている。パリSGがエムバペの後釜として触手を伸ばしているのがウスマンヌ・デンベレなのだ。狙い目となっているのが、現在5000万ユーロ(約77億5000万円)に設定されている契約解除金だ。8月1日になると倍の1億ユーロ(約155億円)に引き上げられるため、フアン・ヒメネス記者は、「この2~3日中に何らかの動きがあるかもしれない」と予想する。
バルサにとってはもちろん、デンベレの離脱は戦力的に痛手だ。ただ、フアン・ヒメネス記者によると、「バルサの上層部はデンベレの売却に必ずしも難色を示しているわけではない」という。「デンベレとの契約は2024年6月に切れてしまうし、代理人のムサ・シッソコとの交渉は、常に多大な労力を払わされてきたという経緯もある」というのが、その理由のようだ。
仮にデンベレ売却となっても、同じ右サイドのポジションにはラフィーニャが控えているし、本人が残留を希望しているフェラン・トーレスも起用が可能なため、穴埋め作業は緊急を要さない。したがって、シャビ監督が今夏の補強ポイントに位置付ける攻撃的MFと右SBの獲得に全力を注ぐことが可能だ。
ちなみにシャビ監督はさらなる攻撃陣のテコ入れを図るためにベルナルド・シウバの獲得を熱望しているが、所属クラブのマンチェスター・シティも2025年6月で満了する契約の延長を希望している。意見の食い違いが生じたジョアン・カンセロの移籍を巡る一件でも明らかになったように、ここのところシャビとジョゼップ・グアルディオラの関係がしっくりいっていないことも含めて、フアン・ヒメネス記者は「イルカイ・ギュンドアンとの2枚獲りは一筋縄ではいかないだろう」と見ている。
ベルナウド・シウバの獲得が困難となった場合は、代わりにアトレティコで余剰戦力となっているジョアン・フェリックスを獲得する可能性もある。タイプ的にはジョアン・フェリックスのほうがFW色は強いが、このポルトガル代表は先日、バルサへの移籍希望を公言したばかり。アトレティコの希望は売却による放出だが、このまま買い手が見つからなければ、バルサが希望するレンタルでの移籍という条件をのむかもしれない。
エムバペ側から契約延長を拒否されたことで、パリ・サンジェルマンが「今夏の売却」に舵を切ったのは各メディアで報じられている通り。マドリーは表立って動かずに静観を決め込んでいるが、近年、前線の補強を見送ってきたのは、エムバペ一本にターゲットを絞っていたからこそ。唯一エムバペだけは流れに逆らって「来夏までの残留希望」を公言しているが、スペイン紙『アス』のフアン・ヒメネス記者は、「状況的に考えると、今夏にマドリーに移籍する可能性が高い」と予想する。
エムバペの去就に注目が集まっているのは、マドリーへの移籍が決まった際に“ドミノ現象”を起こすインパクトを持っているからでもある。マドリーとしても、獲得が実現すれば、現在カルロ・アンチェロッティ監督が試している中盤ダイヤモンド型の4-4-2から従来の4-3-3に回帰する可能性が高い。「その場合、中盤の選手を1人売却する可能性もある」と前出のフアン・ヒメネス記者は指摘する。
ライバルのバルセロナも、エムバペの移籍騒動の余波を受けている。パリSGがエムバペの後釜として触手を伸ばしているのがウスマンヌ・デンベレなのだ。狙い目となっているのが、現在5000万ユーロ(約77億5000万円)に設定されている契約解除金だ。8月1日になると倍の1億ユーロ(約155億円)に引き上げられるため、フアン・ヒメネス記者は、「この2~3日中に何らかの動きがあるかもしれない」と予想する。
バルサにとってはもちろん、デンベレの離脱は戦力的に痛手だ。ただ、フアン・ヒメネス記者によると、「バルサの上層部はデンベレの売却に必ずしも難色を示しているわけではない」という。「デンベレとの契約は2024年6月に切れてしまうし、代理人のムサ・シッソコとの交渉は、常に多大な労力を払わされてきたという経緯もある」というのが、その理由のようだ。
仮にデンベレ売却となっても、同じ右サイドのポジションにはラフィーニャが控えているし、本人が残留を希望しているフェラン・トーレスも起用が可能なため、穴埋め作業は緊急を要さない。したがって、シャビ監督が今夏の補強ポイントに位置付ける攻撃的MFと右SBの獲得に全力を注ぐことが可能だ。
ちなみにシャビ監督はさらなる攻撃陣のテコ入れを図るためにベルナルド・シウバの獲得を熱望しているが、所属クラブのマンチェスター・シティも2025年6月で満了する契約の延長を希望している。意見の食い違いが生じたジョアン・カンセロの移籍を巡る一件でも明らかになったように、ここのところシャビとジョゼップ・グアルディオラの関係がしっくりいっていないことも含めて、フアン・ヒメネス記者は「イルカイ・ギュンドアンとの2枚獲りは一筋縄ではいかないだろう」と見ている。
ベルナウド・シウバの獲得が困難となった場合は、代わりにアトレティコで余剰戦力となっているジョアン・フェリックスを獲得する可能性もある。タイプ的にはジョアン・フェリックスのほうがFW色は強いが、このポルトガル代表は先日、バルサへの移籍希望を公言したばかり。アトレティコの希望は売却による放出だが、このまま買い手が見つからなければ、バルサが希望するレンタルでの移籍という条件をのむかもしれない。
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