海外サッカー

A・マドリー戦で先発出場の久保建英、スペイン紙は「いつものようにアクティブだった」と評価。本人は観客のブーイングに本音吐露

THE DIGEST編集部

2023.08.04

スタメンに名を連ね、60分までプレーした久保建英。(C)Getty Images

 新シーズン開幕に向けての準備を進めているレアル・ソシエダは、現地時間8月2日にメキシコ・モンテレイでアトレティコ・マドリーと対戦し、ともに得点がないまま試合を終えている。

「エスタディオ・BBVAバンコメル」に3万人超の地元の観客を集めて行なわれた一戦、序盤に両チームがチャンスを迎えるもゴールには繋がらず、終盤に入るとソシエダはアトレティコに再三ゴールに迫られ、80分にはハンドでPKを与えてしまうが、メンフィス・デパイの"パネンカ"をGKウナイ・マレーロが正面でキャッチして阻止。直後にも、このBチームから昇格したばかりの守護神は相手の決定的なヘディングシュートをセーブし、最後までゴールを許さなかった。

 久保建英は7月25日に行なわれたスポルティング戦以来のスタメン入りを果たし、相変わらずの積極的なプレーを見せながら、幾つか効果的なパスを通したり、セットプレーではキッカーとして正確なボールでチャンスを演出し、60分にホン・カリカブルとの交代でベンチに退いている。

 試合後、久保は現在のチームの調整具合についてインタビューで訊かれ、「自分たちの本当のフォームからどれぐらい離れていたのかは、自分では分かりません。(イマノル・アルグアシル)監督に訊いてもらった方がいいでしょう。僕ら選手は、常に全力を尽くしています。シーズンがスタートすれば、全てが分かるでしょう」と応えた(バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』より)。

 モンテレイは30度を超える暑さだったが、「それは感じましたが、相手にとっても同じなので。それに、日本も同じぐらいに暑かったので、個人的には慣れています」と意に介さず。また、エスタディオ・BBVAバンコメルが2026年ワールドカップの会場であることで、「W杯でプレーしているような錯覚に陥りました」と語り、「まずは代表でポジションを勝ち取る必要があります。メンバーに選ばれ、今回プレーしたこのピッチにまた立ちたいです」と、3年後の本大会出場にも意欲を示している。
 
 また、ゴールを望んでいたであろう観客からブーイングが聞かれたことに対しては、「ファンに楽しんでもらうために長い距離を移動してきたのに、気分は良くありませんでした」と本音を明かした久保。主審についても「唯一気に入らなかったのは、前半の最後、僕がCKを蹴りに行こうとしていた時に試合を終わらせたことです」と指摘し、「まあ、これはどこでも起こっていることです」と付け加えた。

 この試合に対するスペイン・メディアの報道を見ると、マドリードのスポーツ紙『AS』はソシエダの攻撃について「輝きはまだ回復していない」とネガティブな評価を下すも、「ミケル・メリーノ、ブライス・メンデス、久保、カルロス・フェルナンデスのクオリティーの高さに加え、新加入のアンドレ・シウバと復帰したウマル・サディクの貢献を考えれば、すぐに調子は戻ってくるはずだ」と、今後に期待を寄せている。

 久保のプレーについては、サッカー専門サイト『El Desmarque』が「アトレティコの守備を突破するのが難しい中、ラ・レアルは38分、久保が左サイドで蹴ったFKをミケル・メリーノが受けて(ダイレクトで)クロスを上げ、フェルナンデスがフリーでヘディングシュートを放ったが、ゴールを数メートル越えた」と、ソシエダの数少ないチャンスにこの日本人アタッカーが絡んだことを紹介した。

 そして、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は個別評価の記事において、ソシエダの背番号14を「いつものように、非常にアクティブだった。チャンスに繋がるパスを通そうとしたが、ほとんどはチームメイトに届かなかった。しかし、(38分の)セットプレーでのメリーノへのパスは上手くいった」と評している。

構成●THE DIGEST編集部


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