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「彼の一撃で試合の行方は決した」 上田綺世、指揮官もお気に入りの新天地初ゴールで蘭メディアから賛辞!「価値はすぐに明らかになった」

THE DIGEST編集部

2023.09.05

フェイエノールト加入後初ゴールを挙げた上田。(C)Getty Images

 9月3日に行なわれたオランダ・エールディビジ第4節で、フェイエノールトはユトレヒト相手に5-1の大勝を飾った。

 前節で昇格組のアルメレ・シティ相手に6-1の大差で今季初勝利を飾ったフェイエノールトは、敵地での一戦でも得点力が爆発。8分に最後尾からの縦パスであっさりとサンティアゴ・ヒメネスが先制点を挙げると、19分に同点弾を許すも、その9分後にはケルビン・ステングスが相手DFラインの裏に抜け出して勝ち越しゴールを決め、後半直後にはヒメネスが個人技から放ったシュートを相手GKが止め損なって加点する。

 さらに71分、敵陣でのパスワークから、55分に交代出場した上田綺世がステングスのスルーパスを受けてGKと1対1になり、力強いシュートをゴール上段に叩き込んで4点目。そしてアディショナルタイムには、ヤンクバ・ミンテが独走し、GKと寄せてきたDFをかわしてダメを押した。

 今夏にサークル・ブルージュからオランダの名門クラブに移籍した上田は、4試合目にして待望の初ゴール。スルーパスに反応して、鋭い反転からペナルティーエリアに進入し、冷静にシュートを放ったプレーは、昨季、ベルギーで公式戦23ゴールを奪った点取り屋の片鱗を見せつけるものであり、アルネ・スロット監督は「アヤセが点を取れるストライカーであることは、みんなが知っている」と語っている。
 
 現地メディアの反応を見ると、オランダの全国日刊紙『AD』は、「交代選手の上田もフェイエノールトで初のゴールを決めた。何とも美しい攻撃の後、ステングスのパスから、日本人選手は、ユトレヒト・ゴールから16メートルほどの位置でボールに触れ、しっかりゴール。試合の行方は彼の一撃で決した」と綴り、大勝利に貢献したことを伝えた。

 南オランダの地域公共放送『Rijnmond』は、デニス・クラーネンブルグ記者がポッドキャストで、「この試合のハイライトは、上田のゴールだった」「彼のシュートは素晴らしかったが、さらにその前のプレーも凄かった。相手の守備を切り崩すようなプレースタイルだ。彼は積極的でデュエルに強く、よくボールに絡んでいた。クレバーな選手であることが、全てから伝わってきた」と絶賛し、次節ヘーレンフェーン戦でのスタメン入りを主張している。

 サッカー専門メディア『VOETBAL NIEUWS』は、「スロット監督は、ユトレヒトを5-1で破った一戦で、上田の初ゴールが最高だったと考えている。ロッテルダムのチームの指揮官は、ゴールの前の連係プレーを楽しみ、観客もそれを楽しんでいた」と紹介した。

 そして『De Telegraaf』紙は、「夏の移籍市場が終了した後、フェイエノールトのベンチの贅沢さが明らかになった。試合が1時間も経たないうちに、スロット監督はヒメネスに休息を与え、今夏の最も高価な補強選手である上田が交代出場。彼はチームの素晴らしい攻撃からパスを受け、15分以内にシュートをゴールに叩き込み、チームメイトとロッテルダムのサポーターから大きな拍手を浴びた。優れたストライカーの価値はすぐに明らかになった」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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