前代未聞の愚行は、いまだ波紋を広げている。中国・杭州で連日熱戦が行なわれているアジア大会。佳境を迎えた男子サッカー準々決勝、ベスト4進出を懸けた日本代表対北朝鮮代表のゲームで、その事件は起きた。
試合は1-1の同点で迎えた80分に日本が北朝鮮GKのファウルで得たPKを確実に決めて勝ち越し。相手の猛攻をなんとか抑え、2-1で勝利をもぎ取り、準決勝進出を果たした。そして試合終了を告げるホイッスルがスタジアムに鳴り響くなか、日本は勝利の余韻に浸る間もなく、北朝鮮の選手が引き起こしたまさかの行動に目を疑った。
なんと審判を取り囲むように北朝鮮の選手が次々詰め寄り、激昂して掴みかかろうとしていたのだ。PKの判定の際にも納得がいかず激しく抗議していたが、敗者となった瞬間に感情が抑えられず怒りが頂点に達し、その矛先を主審にぶつける醜態を晒したのだ。さらに、ベンチから監督やコーチ陣も飛び出して選手をなだめるほど大荒れに。激闘後のスタジアムには後味の悪さだけが残った。
騒動となった場面以外にも、実は序盤から北朝鮮側のラフプレーは目立ち、試合は荒れた展開になっていた。熱くなった北朝鮮の選手が何度もファウルを犯し、レフェリーは北朝鮮に計6枚のイエローカードを提示した。
また72分には、背番号16のキム・ヨソンが日本スタッフの持っていたクーラーボックスから飲料水を奪おうとした際、手渡したスタッフに対して拳を振り上げて殴りかかるような威嚇を示し、主審からイエローカードをもらい不満気な表情を見せる。この”暴力未遂”はサッカーファンから猛批判を浴びており、動画はSNS上で拡散。物議を醸した問題シーンとして大きな話題になっている。
北朝鮮が国際試合で犯した暴挙は、同じアジアメディアも驚きを隠せない。香港の英字紙『South China MorningPost』は自国チームが強豪イラン代表を1-0で撃破し、史上初の準決勝進出の快挙を伝えるとともに、この騒動も大きく取り上げている。
同紙はまず、「香港代表はアジア大会で奇跡のサッカーを続け、日曜日にイランを1-0で下し、初めて準決勝に進出した」と報道。続けて、「1954年の大会初出場以来、わがチームは最高成績を残し、さらに歴史を塗り替えようとしている。水曜日には、北朝鮮を2-1で下した日本との準決勝が待っている!」と快進撃を続ける代表チームを称え、「アジア最高峰に位置する日本と最高の試合を期待したい」と胸を膨らませた。
そして、次戦で対峙する日本の準々決勝が大荒れだったことを別ページで伝えている。記事では「日本との試合後、北朝鮮の怒りが爆発した」と問題のシーンを紹介。PKの判定に納得がいかなかったとして「怒り狂った北朝鮮の選手たちがルスタム・ルトフリン主審に暴力を振るった」と鋭く指摘。怒りの形相でウズベキスタン人の主審を威嚇するシーンには「まさにカオスだ」と表現するほど、殺伐とした雰囲気だと伝えている。
また、北朝鮮を率いるシン・ヨンナム監督の試合後のコメントも併せて紹介されており、「選手たちが試合中に少し興奮しすぎたことは認めるが、それがサッカーだ。サッカーの試合には対立はつきもの。私たちの行動は許容されるものだと思う」と主張したことには愕然としている。
アジア最高のスポーツの祭典で起きた蛮行の余波は、当分収まる気配がなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】北朝鮮の選手が日本の飲料水を強奪→殴るような”威嚇”(5分35秒~)
【関連記事】「とんでもない行為だ!」中国メディアも北朝鮮代表の“暴力的態度”を糾弾!「日本に水を要求し、受け取って殴ろうとした」【アジア大会】
【関連記事】「主審を総攻撃」日本戦後に見せた北朝鮮の”乱暴”な振る舞いはアジア以外でも物議! 英老舗紙は苦言「理解に苦しむ」【アジア大会】
試合は1-1の同点で迎えた80分に日本が北朝鮮GKのファウルで得たPKを確実に決めて勝ち越し。相手の猛攻をなんとか抑え、2-1で勝利をもぎ取り、準決勝進出を果たした。そして試合終了を告げるホイッスルがスタジアムに鳴り響くなか、日本は勝利の余韻に浸る間もなく、北朝鮮の選手が引き起こしたまさかの行動に目を疑った。
なんと審判を取り囲むように北朝鮮の選手が次々詰め寄り、激昂して掴みかかろうとしていたのだ。PKの判定の際にも納得がいかず激しく抗議していたが、敗者となった瞬間に感情が抑えられず怒りが頂点に達し、その矛先を主審にぶつける醜態を晒したのだ。さらに、ベンチから監督やコーチ陣も飛び出して選手をなだめるほど大荒れに。激闘後のスタジアムには後味の悪さだけが残った。
騒動となった場面以外にも、実は序盤から北朝鮮側のラフプレーは目立ち、試合は荒れた展開になっていた。熱くなった北朝鮮の選手が何度もファウルを犯し、レフェリーは北朝鮮に計6枚のイエローカードを提示した。
また72分には、背番号16のキム・ヨソンが日本スタッフの持っていたクーラーボックスから飲料水を奪おうとした際、手渡したスタッフに対して拳を振り上げて殴りかかるような威嚇を示し、主審からイエローカードをもらい不満気な表情を見せる。この”暴力未遂”はサッカーファンから猛批判を浴びており、動画はSNS上で拡散。物議を醸した問題シーンとして大きな話題になっている。
北朝鮮が国際試合で犯した暴挙は、同じアジアメディアも驚きを隠せない。香港の英字紙『South China MorningPost』は自国チームが強豪イラン代表を1-0で撃破し、史上初の準決勝進出の快挙を伝えるとともに、この騒動も大きく取り上げている。
同紙はまず、「香港代表はアジア大会で奇跡のサッカーを続け、日曜日にイランを1-0で下し、初めて準決勝に進出した」と報道。続けて、「1954年の大会初出場以来、わがチームは最高成績を残し、さらに歴史を塗り替えようとしている。水曜日には、北朝鮮を2-1で下した日本との準決勝が待っている!」と快進撃を続ける代表チームを称え、「アジア最高峰に位置する日本と最高の試合を期待したい」と胸を膨らませた。
そして、次戦で対峙する日本の準々決勝が大荒れだったことを別ページで伝えている。記事では「日本との試合後、北朝鮮の怒りが爆発した」と問題のシーンを紹介。PKの判定に納得がいかなかったとして「怒り狂った北朝鮮の選手たちがルスタム・ルトフリン主審に暴力を振るった」と鋭く指摘。怒りの形相でウズベキスタン人の主審を威嚇するシーンには「まさにカオスだ」と表現するほど、殺伐とした雰囲気だと伝えている。
また、北朝鮮を率いるシン・ヨンナム監督の試合後のコメントも併せて紹介されており、「選手たちが試合中に少し興奮しすぎたことは認めるが、それがサッカーだ。サッカーの試合には対立はつきもの。私たちの行動は許容されるものだと思う」と主張したことには愕然としている。
アジア最高のスポーツの祭典で起きた蛮行の余波は、当分収まる気配がなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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