専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

前田大然の退場について「その瞬間に全ての期待が消え去った」と現地メディア…一方で大敗の主因とするのは「愚かなこと」との指摘も

THE DIGEST編集部

2023.11.09

アトレティコ戦で退場処分となった前田。(C)Getty Images

アトレティコ戦で退場処分となった前田。(C)Getty Images

 現地時間11月7日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節で、セルティックはアトレティコ・マドリーに0-6の大敗。グループEの最下位で上位との勝点差はさらに広がり、2012-13シーズン以来となる勝ち抜きは極めて難しくなった。

 前節の同カードでは古橋亨梧の序盤での先制ゴールで主導権を握り、追いつかれたものの現地メディアからは高い評価を得たセルティックだったが、このリターンマッチでは開始6分で先制を許し、さらに23分に前田大然が足の裏を向けたチャージでVAR検証の末に一発退場処分となり、数的不利を負ったことで力の差がより明確になって一方的な展開に……。26本のシュートを浴びて6ゴールを失い、対してセルティックが放ったシュートはルイス・パルマによる1本だけだった。

 ブレンダン・ロジャース監督は、前田の退場については「試合の大きな転機だった」と、その影響度の高さを強調。判定について「(ファウルを受けた)マリオ・エルモソも足を上げていた」と主張して不満を露にしたが、同時に数的不利を負ってからの自チームの戦いぶりに対しては、「たとえ11人対10人になっても、どこで改善できるかを考える必要がある」と指摘している。
 
 英国の日刊紙『The Guardian』は、序盤はアウェーチームが良いプレーを見せていたことを伝えるとともに、「退場劇が起こるまでは、前田こそがアトレティコに対抗する上で最も可能性の高い選手のように見えていた。とりわけ、見事な股抜きのプレーでは、アントワーヌ・グリーズマンが危険を防ぐのに必死だった。実際に彼の退場後は、誰も本当の脅威とはならなかった」と、やはり背番号38の日本代表FWの抜けた穴が非常に大きかったことを示した。

『THE SOCTTISH Sun』紙も、「これはセルティックにとって、2017年11月にパリ・サンジェルマンに1-7で敗れて以来、最も痛ましいCLでの敗北となった。試合前、ロジャース監督は、敵地で相手にとっての衝撃的な結果をもたらすことに大きな期待を寄せており、キックオフ前には選手たちに、自分たちの力を信じるよう促した。しかし23分、前田が退場になった瞬間に、全ての期待は消え去った」と綴っている。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号