なお同メディアは、前田の退場となったプレーについて「日本のFWに相手を傷つける意図がなかったのは明らかだが、この時代において、彼のアクションは困難を伴うものだった。スロバキアの審判イワン・クルズリアクは当初、これは警告に値するだけだと判断したが、アトレティコ・ベンチは激怒してモニターチェックを強要し、主審にプレッシャーがかけられた。これにロジャース監督は冷静さを失い、敵将ディエゴ・シメオネを激しく非難したが、VARが介入した時点で前田の退場は決まっていた」との見解を示した。

　一方、『Daily Mail』紙は「前田のタックルは極めて悪質というほどのものではなかったが、現代のゲームでは眉をひそめるようなものだった」として、厳しい判定も致し方なしと見ているが、「セルティックの全員が前田の退場に憤慨しているだろうが、それがスペインの地で勝利を逃した理由だと信じるのは愚かなことだ。彼らは、個人的なミスの連続によって、自ら破滅を引き起こした」と、数的不利以外の部分にも大きな敗因があると指摘している。

　スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で、前田には両チームで単独最低の「３」を与え、前線で先発出場した古橋亨梧は「５」、途中出場の岩田智輝は「４」。また英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では、前田が「3.15」、古橋が「3.06」、岩田が「2.92」という厳しいものとなった。
  　なお、この一戦がセルティックでの100試合目となった古橋は、61分に交代を命じられるまでにボールタッチはわずか８回、シュートはなしと全く見せ場なしに終わり、『THE SOCTTISH Sun』紙も「この日、日本のアイドルはほとんど目立たなかった」とネガティブに評している。

　そしてグラスゴーの地元メディアでは、『Glasgow Live』が「周囲からのサポートがなく、何の影響力も発揮できず。前田の退場も手伝って、ファイナルサードで全くインパクトを残せなかった。この試合での古橋のハイライトは、自陣ゴール前でホセ・マリア・ヒメネスのヘッド弾をクリアした場面だった」と報じ、『Glasgow World』は「CLで３戦連続得点を狙ったが、日本人FWは一晩中、不満そうな表情を浮かべ、試合にどんな影響力ももたらさなかった」と、それぞれ低評価を下した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保も勝利に大貢献！ ソシエダがベンフィカをホームで圧倒【CL】