専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

サッカー統計機関による「最もチャンスメイクに長けた選手」とは!? トップ100には日本人選手が3人、Jリーガーは2人がランクイン!

THE DIGEST編集部

2023.11.17

「創造指数」の世界トップに輝いたパリSGのデンベレ(右)。(C)Getty Images

「創造指数」の世界トップに輝いたパリSGのデンベレ(右)。(C)Getty Images

 現在のサッカー界で最もクリエイティブな選手は誰か? との問いに答えを出したのが、サッカーに関する統計を研究しているグループ「CIES Football Observatory」である。

 FIFA(国際サッカー連盟)の承認も受けているこの機関は、世界の計33のリーグで今季、2023年11月13日までに少なくとも630分間以上プレーした選手を対象に、90分当たりのキーパス(味方のシュートに繋がったパス)と予想ゴール・アシスト数にリーグのレベルを加味した上で「創造指数」を算出し、その上位100名を発表した。

 いわゆる創造性というよりは、チャンスを創り出す能力を割り出したこの数値において、今回最多となったのは、今季バルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍して背番号10を背負っているフランス代表のウスマンヌ・デンベレ。ここまでリーグ・アンで11試合に出場し、得点はないものの4アシストを記録しているウインガーは、創造指数「2.36」をはじき出している。

 彼に続くのは、「1.92」のレロイ・ザネ(バイエルン)、「1.89」のニコ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)というドイツとスペインの優れたウインガー。4位はここまでリーグ・アンで得点ランキング首位の13ゴールを挙げているキリアン・エムバペ(パリSG)で、アシスト数は1止まりも、キーパスは全体3位の「1.95」と、得点だけでなくチャンスメイクでも貢献していることが分かる。

 この100人の中で、プレミアリーグ勢は最多の16人がランキングしており、最高はアストン・ビラのムサ・ディアビの5位(1.74)。これにモハメド・サラー(リバプール)が「1.70」で続く。2番目に多いのはセリエA勢だが、そのトップであるインテルのフェデリコ・ディマルコは「1.59」で全体の16位につけている。
 
 欧州以外のクラブに所属する選手の最高位は、ボリビアのナシオナル・ポトシでプレーするアルゼンチン人MFのマキシミリアーノ・ヌニェスで、22試合の出場で12アシストを記録しており、キーパスは「1.99」でエムバペを上回った。

 今季、その潤沢な資金によって新たな潮流としてサッカー界を賑わせているサウジアラビアからは、今夏にアル・イテハドに加入したカリム・ベンゼマが、CFとして8ゴールを挙げながら、アシストも4つ決めており、創造指数は「1.51」を記録して、24位タイで同国リーグの選手のトップに立っている。

 アジアの選手としては、「1.46」のソン・フンミン(トッテナム)が29位で最高。それに続く30位には横浜F・マリノスのヤン・マテウスが「1.45」で続き、同クラブからは水沼宏太が「1.40」で39位にランクインした。欧州日本人選手では、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)が「1.20」で86位タイ、ブライトンの三笘薫が「1.17」で95位タイ。今季はレアル・ソシエダで、多くの試合でチャンスメイクを披露している久保建英がランク外だったのは、少しばかり意外である。

 トップ10の顔ぶれは以下の通りだ。

1位:ウスマンヌ・デンベレ(パリSG) 創造指数2.36
2位:レロイ・ザネ(バイエルン) 1.92
3位:ニコ・ウィリアムス(アスレティック) 1.89
4位:キリアン・エムバペ(パリSG) 1.87
5位:ムサ・ディアビ(アストン・ビラ) 1.74
6位:モハメド・サラー(リバプール) 1.70
6位:フランク・オノラ(ボルシアMG) 1.70
8位:マキシミリアーノ・ヌニェス(ナシオナル・ポトシ) 1.69
9位:イニャキ・ウィリアムス(アスレティック) 1.68
10位:マグヌス・ウォルフ・エイクレム(モルデFK) 1.65
10位:フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン) 1.65

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「天才的で予測不可能」と敵国メディアも絶賛! 久保建英、CLグループ突破のベンフィカ戦で存在感!「相手守備には悪夢」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号