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韓国代表の“サプライズ3バック”「短時間で準備した」とCBキム・ヨングォンが説明。クリンスマン監督は「オプションを持っていないといけない」【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.01.31

グループステージで失点を重ねた韓国。クリンスマン監督はサウジアラビア戦で3バックを採用し、失点を1に抑えた。(C)Getty Images

 1月30日に行なわれたアジアカップのラウンド・オブ16、韓国対サウジアラビアの一戦は1ー1でPK戦に突入。PK戦では韓国のGKチョ・ヒョヌが連続セーブを見せ、韓国が4ー2で勝利した。この試合で注目を集めたのが、韓国の3バックだった。ユルゲン・クリンスマン監督は一貫して4バックを採用してきたため、サウジアラビアとの大一番で見せた3バックには韓国メディアも驚きを隠せなかった。

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 韓国の通信社『NEWSIS』は、「クリンスマン監督は就任して初めて、電撃的に3バックを採用した。実際、前半はサウジアラビアの攻撃を防いだ。CBのキム・ヨングォンは、『3バックは慣れていないが、短時間で最大限の準備をした』と語った」と、フル出場したCBの言葉を伝えた。

 韓国はグループステージ3試合で計6失点(バーレーン戦で1失点、ヨルダン戦で2失点、マレーシア戦で3失点)。CBキム・ヨングォンも「グループステージと違って、(サウジアラビア戦では)簡単に失点しなかった。この先、3バックでも4バックでも、できるだけ失点を少なくする方向で準備を続ける」と、サウジアラビア戦の内容に手応えを感じたようだ。
 
 クリンスマン監督も3バックについて言及した。スポーツ紙『Sports chosun』によると、「指揮官として複数のオプションを持っておく必要がある。(サウジアラビア戦の)前半は、組織的な守備で相手を無失点に抑えることができた」と、失点を重ねたグループステージの課題を修正できた点を強調した。

 韓国は後半スタートに投入されたサウジアラビアのFWアブドゥラ・ラディフに、開始早々の46分にゴールを許したものの、そこから延長終了までサウジアラビアの攻撃陣をシャットアウト。ただ、90+9分のFWチョ・ギュソンの同点弾は、64分の選手交代で4バックにした後に生まれたゴールだったため、韓国メディアからは「慣れ親しんだ4バックのほうがいいのでは?」という指摘が相次いだ。

 それでもクリンスマン監督は、「失点して途中から4バックにしたが、3バックでもポジティブなシーンはあった。うまく活用できたと思う。状況に応じて、また3バックを採用するかもしれない」と前向きに捉えている。

 韓国は2月2日に行なわれる準々決勝でオーストラリアと対戦する。サウジアラビアに続く強豪国との一戦で、はたしてクリンスマン監督がどのようなシステムを採用するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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