日本代表

「まるで日本の練習試合みたい」バーレーンを圧倒した森保Jに開催国メディア脱帽!初出場・三笘薫の“存在感”を絶賛「センセーショナルだ!」【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.02.01

途中出場で今大会初出場となった三笘(中央)は存在感を発揮した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 ベスト8の切符を掴んだ。だが、一抹の不安も覗かせた。

 1月31日、サッカーのアジアカップは決勝トーナメント1回戦が行なわれ、日本代表はバーレーン代表と対戦。堂安律、久保建英が今大会初ゴールを挙げ、FW上田綺世の2試合連続弾が飛び出し、終始バーレーンを圧倒。1点は失ったが3-1で日本が押し切り、準々決勝進出を決めた。

 先制ゴールは日本の背番号10だった。31分、中央で遠藤航がボールを持つと、右で完全にフリーになっていた毎熊晟矢へパス。ゴールまで約25メートルの位置から26歳の新鋭が右足で強烈なミドルシュートを放つと、ボールは左ポストに直撃。このこぼれ球に堂安が素早く反応し、ワントラップから落ち着いて左足で流し込み、日本が大きな先制点をゲット。1点リードで前半を折り返した。

 後半も日本ペースが続く。49分に高い位置から久保が相手ボールを奪取すると、そのまま敵陣まで猛攻。中央へパスすると、反応した上田と堂安がお見合いしたが、ボールが相手DFの足に当たり、これがゴール前でフリーになっていた久保の足下へ。迷わず左足を振り抜くと、ボールはネットに吸い込まれた。一旦はオフサイドと判定されたが、VARの結果、オフサイドではないと判定され、久保の初得点が認められた。
 
 だが64分、日本は相手CKからヘディングシュートをGK鈴木彩艶が1度はセーブで弾いたが、真上に上がったボールをキャッチしようとした際に上田と交錯。ボールはゴールラインを割り、バーレーンに反撃の狼煙を上げる1点を与えてしまった。

 その直後、森保一監督は南野拓実と三笘薫を投入。攻撃陣を活性化させると、72分に上田が相手DFを巧みなターンでかわし抜け出すと、そのままペナルティエリア右へ進入。最後はGKの股を抜く力強いシュートをゴールに突き刺し、日本が追加点。嫌な流れを断ち切った。

 その後も次々と交代カードを切り、試合を支配した日本。何度もショートカウンターから相手ゴールに迫ったが、最後の詰めが甘く決定力を欠いたが、バーレーンに地力の差を見せつけタイムアップの瞬間を迎えた。

 グループステージから4試合連続での失点は反省材料だが、決定的なチャンスを多く作らせなかった森保ジャパン。アジア屈指の総合力の高さに開催国メディアは脱帽している。

 カタールの日刊紙『Aljazeera』は「バーレーンはグループEを首位突破したが、今日は残念な結果となった」と記し、日本の圧倒的な攻撃力の前に成す術なく敗北に追い込まれたと伝えている。
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テレビゲームのような連動したパスワークに感嘆