頼れる主将が、千両役者たる大仕事をやってのけた。
現地2月2日、カタールで開催されているサッカーのアジアカップは準々決勝が行なわれ、韓国代表がオーストラリア代表と激突。1点ビハインドの後半アディショナルタイムに韓国がPKを決めて試合を振り出しに戻すと、延長戦でFWソン・フンミンが芸術的な直接フリーキック(FK)をネットに叩き込み、逆転に成功。2-1でオーストラリアを撃破した韓国がベスト4進出を決めた。
2015年大会の決勝カードの再現となった試合は、まずサッカルーズ(オーストラリアの愛称)が先行した。前半終了間際(42分)に韓国のパスをインターセプトすると、一気にカウンターでゴール前へ。右サイドのナサニエル・アトキンソンのクロスからクレイグ・グッドウィンが右足を振り抜き、オーストラリアが待望の先制点。1点リードでハーフタイムに入った。
追い付きたい韓国は後半に猛攻撃。幾度もチャンスを作るが決定力を欠き、時計はついにアディショナルタイムに突入。このまま韓国の敗北かと思われた90+6分、FWソン・フンミンがペナルティーエリア内でドリブル突破を図ると、相手DFがたまらず足を引っ掛けてしまい、土壇場でPKを獲得。重圧のかかる場面でFWファン・ヒチャンが左隅に冷静に蹴り込んで、ついに韓国が同点。決着は延長戦に持ち込まれた。
そして、迎えた104分。韓国がペナルティエリア左45度付近でFKを得ると、ボールをセットしたのはソン・フンミン。21-22シーズンのプレミアリーグ得点王が右足で蹴り上げたボールはオーストラリアの高い壁を越え、鋭く曲がり落ちるとニアサイドを突き刺した。エースストライカーの劇的な直接FK弾が決まった瞬間、スタジアムは大興奮。逆転ゴールにユルゲン・クリンスマン監督も大きくガッツポーズした。
その後も有利に試合を進めた韓国。追加点は奪えなかったが、エースの値千金のゴールで準決勝の切符を掴んだ。
驚愕のFK弾を目の当たりにした敵メディアも脱帽するしかなかった。オーストラリアの大手放送局『ABC』は「サッカルーズが延長戦で韓国に1-2で屈す」と速報を打ち、ベスト8敗退に落胆した。
先制点の場面には「アトキンソンが華麗なクロスをグッドウィンに送り、彼は左足を強烈に振り抜いて、ゴールネットに叩き込んだ」と喜んだが、勝利目前で母国が同点に追い付かれると意気消沈。さらに延長戦でソン・フンミンの見事な逆転FKが決まると、「韓国を牽引したのはキャプテンのソン・フンミンだった! トッテナムのストライカーはオーストラリアを苦しめ、終盤で完全に打ち砕いたのはセットプレーのフリーキックだった」と記し、素晴らしいゴールに拍手を送る。
加えて、「ソン・フンミンは見事な右足を振り抜き、ボールを蹴り上げると、結束の固いサッカルーズの黄色い壁の上を越えて鋭く曲がり、GKマシュー・ライアンの脇を抜けてゴールネットのニアに突き刺さった」と見事なFKを説明。ワールドクラスなゴールに頭を抱えた。
4強に進出した韓国は現地6日、タジキスタンとの接戦を制したヨルダンと決勝を懸けて激突する。なお、日本代表は3日(日本時間)の準々決勝でイラン代表と対戦。直近では19年のアジアカップ準決勝で第一次森保ジャパンが3-0の快勝を収めているが、通算成績は17戦で6勝6敗5分とまったくの互角。3大会ぶりのアジア王座奪還へ、負けられない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ゴラッソ!!韓国の頼れる主将ソン・フンミンの芸術的な直接FK弾
現地2月2日、カタールで開催されているサッカーのアジアカップは準々決勝が行なわれ、韓国代表がオーストラリア代表と激突。1点ビハインドの後半アディショナルタイムに韓国がPKを決めて試合を振り出しに戻すと、延長戦でFWソン・フンミンが芸術的な直接フリーキック(FK)をネットに叩き込み、逆転に成功。2-1でオーストラリアを撃破した韓国がベスト4進出を決めた。
2015年大会の決勝カードの再現となった試合は、まずサッカルーズ(オーストラリアの愛称)が先行した。前半終了間際(42分)に韓国のパスをインターセプトすると、一気にカウンターでゴール前へ。右サイドのナサニエル・アトキンソンのクロスからクレイグ・グッドウィンが右足を振り抜き、オーストラリアが待望の先制点。1点リードでハーフタイムに入った。
追い付きたい韓国は後半に猛攻撃。幾度もチャンスを作るが決定力を欠き、時計はついにアディショナルタイムに突入。このまま韓国の敗北かと思われた90+6分、FWソン・フンミンがペナルティーエリア内でドリブル突破を図ると、相手DFがたまらず足を引っ掛けてしまい、土壇場でPKを獲得。重圧のかかる場面でFWファン・ヒチャンが左隅に冷静に蹴り込んで、ついに韓国が同点。決着は延長戦に持ち込まれた。
そして、迎えた104分。韓国がペナルティエリア左45度付近でFKを得ると、ボールをセットしたのはソン・フンミン。21-22シーズンのプレミアリーグ得点王が右足で蹴り上げたボールはオーストラリアの高い壁を越え、鋭く曲がり落ちるとニアサイドを突き刺した。エースストライカーの劇的な直接FK弾が決まった瞬間、スタジアムは大興奮。逆転ゴールにユルゲン・クリンスマン監督も大きくガッツポーズした。
その後も有利に試合を進めた韓国。追加点は奪えなかったが、エースの値千金のゴールで準決勝の切符を掴んだ。
驚愕のFK弾を目の当たりにした敵メディアも脱帽するしかなかった。オーストラリアの大手放送局『ABC』は「サッカルーズが延長戦で韓国に1-2で屈す」と速報を打ち、ベスト8敗退に落胆した。
先制点の場面には「アトキンソンが華麗なクロスをグッドウィンに送り、彼は左足を強烈に振り抜いて、ゴールネットに叩き込んだ」と喜んだが、勝利目前で母国が同点に追い付かれると意気消沈。さらに延長戦でソン・フンミンの見事な逆転FKが決まると、「韓国を牽引したのはキャプテンのソン・フンミンだった! トッテナムのストライカーはオーストラリアを苦しめ、終盤で完全に打ち砕いたのはセットプレーのフリーキックだった」と記し、素晴らしいゴールに拍手を送る。
加えて、「ソン・フンミンは見事な右足を振り抜き、ボールを蹴り上げると、結束の固いサッカルーズの黄色い壁の上を越えて鋭く曲がり、GKマシュー・ライアンの脇を抜けてゴールネットのニアに突き刺さった」と見事なFKを説明。ワールドクラスなゴールに頭を抱えた。
4強に進出した韓国は現地6日、タジキスタンとの接戦を制したヨルダンと決勝を懸けて激突する。なお、日本代表は3日(日本時間)の準々決勝でイラン代表と対戦。直近では19年のアジアカップ準決勝で第一次森保ジャパンが3-0の快勝を収めているが、通算成績は17戦で6勝6敗5分とまったくの互角。3大会ぶりのアジア王座奪還へ、負けられない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ゴラッソ!!韓国の頼れる主将ソン・フンミンの芸術的な直接FK弾
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