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海外サッカー

古巣相手に完敗のソシエダ久保建英、孤軍奮闘ぶりに「日本人選手が常に全てを解決できるわけではない」と現地メディア

THE DIGEST編集部

2024.02.25

古巣相手に完敗となった久保。現地メディアからは孤軍奮闘を称えられたが…。(C) Getty Images

古巣相手に完敗となった久保。現地メディアからは孤軍奮闘を称えられたが…。(C) Getty Images

 現地時間2月23日に行なわれたラ・リーガ第26節で、レアル・ソシエダはビジャレアルに1-3で敗れ、本拠地レアレ・アレナでの公式戦連続未勝利が6試合に伸びた。

 ポゼッション(70%対30%)、シュート数(21本対6本)とスタッツでは大きく相手を上回ったものの、17分にセットプレーで失点すると、47分にはサンティ・コメサーニャにダブルを許した「ラ・レアル」。終盤の86分に多重攻撃からのミケル・メリノのゴールで1点差としたが、アディショナルタイム5分に昨季までのチームメイトだったアレクサンダー・セルロートのダメ押し弾で万事休した。

【関連記事】開始3分で先制弾の守田英正、攻守両面で存在感!「創造的な攻撃プレーと相手を無力化する守備」で8連勝の立役者に
 久保建英は古巣相手にフル出場を果たし、フィニッシュやチャンスメイクで幾度か見せ場は創ったが、結果には結びつかず。データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、古巣相手の90分の間にボールタッチ73回(攻撃選手では両チーム最多)、シュート3本(枠内2本→最多タイ)、パス47本(成功39本)キーパス3本(最多)、ドリブル5回(成功2回)、空中戦1回(勝利)、ファウル1回というスタッツを記録している。

 現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、3点満点の採点では「1」止まりだったものの、記事の中では「久保はビジャレアルの守備陣にとっては頭の痛い存在であり、右サイドから攻撃を仕掛け続けた」「久保はアマリ・トラオレ、アルセン・ザハリャン、ハビ・ガランとともにサイドで大きな役割を果たした」「久保のクロスは危険」など、そのプレーをポジティブに伝えた。

 同じくマドリードのスポーツ紙である『AS』も同採点で、この日本人選手のプレーについては「彼に攻撃の全責任を負わせることはできない。最初は良かったが、後半になるにつれて調子を崩した。苛立ちを見せ、最終的には失望を味わうこととなった」と、厳しめの記述。別の記事では、「久保はイマノル・アルグアシル監督のチームの中で最も活躍するも、フィニッシュで正確さを欠いた」と綴っている。

 続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、個別評価の記事で、久保を「頑張り屋」と表現し、寸評では「ボールを要求し続け、困難な状況でも逃げずに対処したが、時折決断を誤り、それがチャンスを逃す原因となった」と指摘するとともに、「スクリューの効いた素晴らしいクロスと、抜群のスピードで数えきれないぐらい相手をかわしたゴール前でのプレー」と、そのパフォーマンスへ賛辞も贈った。
 
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