今季、クラブ史上初の欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ=EL)に出場するなど、新たな次元での戦いを経験したブライトンだが、試合数の増加の影響もあってか負傷者の続出がロベルト・デ・ゼルビ監督を苦しめ、ELを含めた国内外のカップ戦はすでに敗退し、プレミアリーグでも28試合を消化した時点で8位に止まっている。
今年に入ってからの公式戦は通算6勝3分け5敗という成績で、なかなか上位勢を追撃できない状況にあり、2年続けて欧州の舞台に立つ可能性は厳しくなってきたブライトンにとって、今季が「失敗のシーズン」であると多くの現地メディアは捉えているようだが、クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、そんなシーズンからもポジティブな点を多く見出しているようだ。
同メディアが挙げたのは、まずカルロス・バレハ、バレンティン・バルコという新人がデビュー戦でその可能性の高さを示したこと。さらにデンマークのノアシェランから優れたガーナ人ウインガーであるイブラヒム・オスマンを獲得したことも、来季に向けての大きな希望となりそうだ。
FAカップやELで上位進出を果たせなかったことは、デ・ゼルビ監督へのビッグクラブからの関心を弱める作用があると同メディアは肯定的に捉えているが、たとえこのイタリア人が引き抜かれることになったとしても、現在はスポルティングを率いるルベン・アモリムという後継者が見つかっているという。
財政面でも、大きな黒字を出した上で、レベルの高い男女両チームを持続可能な状態で運営できていることも、今季のポジティブな事象であり、ローマに行く手を阻まれたELでの経験も「来季の欧州カップ戦出場の有無に関わらず、この学びは間違いなく貴重なものとなる」と同メディアは主張した。
ピッチ上では、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ第5節・3-1)を、アメックスでニューカッスル(リーグ4節・3-1)とトッテナム(リーグ19節・4-2)を下すなどの「傑出した結果」を残したことも忘れられない事象であると言えよう。
戦力面の見地から、昨夏はアレクシス・マク・アリステル(→リバプール)、モイセス・カイセド(→チェルシー)という主力の2人を失うことになったが、今季終了後にエバン・ファーガソン、シモン・アディングラ、フリオ・エンシソ、ジョアン・ペドロ、そして三笘薫という、国内外のビッグクラブから関心が寄せられているという選手たちの退団の可能性は低く、一方で前述の新人選手に加えてソリー・マーチやジャック・ヒンシェルウッドが長期負傷から復帰するなど、来季に向けて楽観的な材料が多く提供されるという。
そして、腰の負傷で25節シェフィールド・ユナイテッド戦を最後に戦列を離れ、あまりに早く今季を終えてしまった三笘については、この欠場すらも同メディアは肯定すべきものとしている。これは、デ・ゼルビ監督同様の見方で、国内の6つのビッグクラブの他、スペインのバルセロナも獲得に乗り出していると報道されていた日本人アタッカーが、負傷によって、彼らの獲得リストからその名が消えた可能性があるからだ。
「三笘が2024-25シーズンもブライトンの一員としてプレーできることは、2023-24シーズンの最後の10試合を欠場することよりも重要だと言えるだろう」と綴り、同メディアは背番号22の来季の残留を強く望んだ。この願望通り、三笘が来季、ピッチ上からポジティブなニュースを多く提供することができるか、その動向には要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ブライトン対ローマのハイライトをチェック!【ELベスト16第2レグ】
今年に入ってからの公式戦は通算6勝3分け5敗という成績で、なかなか上位勢を追撃できない状況にあり、2年続けて欧州の舞台に立つ可能性は厳しくなってきたブライトンにとって、今季が「失敗のシーズン」であると多くの現地メディアは捉えているようだが、クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、そんなシーズンからもポジティブな点を多く見出しているようだ。
同メディアが挙げたのは、まずカルロス・バレハ、バレンティン・バルコという新人がデビュー戦でその可能性の高さを示したこと。さらにデンマークのノアシェランから優れたガーナ人ウインガーであるイブラヒム・オスマンを獲得したことも、来季に向けての大きな希望となりそうだ。
FAカップやELで上位進出を果たせなかったことは、デ・ゼルビ監督へのビッグクラブからの関心を弱める作用があると同メディアは肯定的に捉えているが、たとえこのイタリア人が引き抜かれることになったとしても、現在はスポルティングを率いるルベン・アモリムという後継者が見つかっているという。
財政面でも、大きな黒字を出した上で、レベルの高い男女両チームを持続可能な状態で運営できていることも、今季のポジティブな事象であり、ローマに行く手を阻まれたELでの経験も「来季の欧州カップ戦出場の有無に関わらず、この学びは間違いなく貴重なものとなる」と同メディアは主張した。
ピッチ上では、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ第5節・3-1)を、アメックスでニューカッスル(リーグ4節・3-1)とトッテナム(リーグ19節・4-2)を下すなどの「傑出した結果」を残したことも忘れられない事象であると言えよう。
戦力面の見地から、昨夏はアレクシス・マク・アリステル(→リバプール)、モイセス・カイセド(→チェルシー)という主力の2人を失うことになったが、今季終了後にエバン・ファーガソン、シモン・アディングラ、フリオ・エンシソ、ジョアン・ペドロ、そして三笘薫という、国内外のビッグクラブから関心が寄せられているという選手たちの退団の可能性は低く、一方で前述の新人選手に加えてソリー・マーチやジャック・ヒンシェルウッドが長期負傷から復帰するなど、来季に向けて楽観的な材料が多く提供されるという。
そして、腰の負傷で25節シェフィールド・ユナイテッド戦を最後に戦列を離れ、あまりに早く今季を終えてしまった三笘については、この欠場すらも同メディアは肯定すべきものとしている。これは、デ・ゼルビ監督同様の見方で、国内の6つのビッグクラブの他、スペインのバルセロナも獲得に乗り出していると報道されていた日本人アタッカーが、負傷によって、彼らの獲得リストからその名が消えた可能性があるからだ。
「三笘が2024-25シーズンもブライトンの一員としてプレーできることは、2023-24シーズンの最後の10試合を欠場することよりも重要だと言えるだろう」と綴り、同メディアは背番号22の来季の残留を強く望んだ。この願望通り、三笘が来季、ピッチ上からポジティブなニュースを多く提供することができるか、その動向には要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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