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海外サッカー

前代未聞の北朝鮮でのW杯予選中止… 英専門メディアも前田大然の早期復帰を大きく報じる「セルティックに朗報」

THE DIGEST編集部

2024.03.25

北朝鮮戦でフル出場した前田。アウェー戦の中止により予定よりも早くチームへ復帰することになった。(C) Getty Images

北朝鮮戦でフル出場した前田。アウェー戦の中止により予定よりも早くチームへ復帰することになった。(C) Getty Images

 3月21日、サッカー日本代表は国立競技場で北朝鮮代表と、北中米ワールドカップ2次予選のゲームを戦い、田中碧のゴールにより1-0で勝利を手にした。そして、その5日後に行なわれる予定だった平壌でのアウェーゲームが、北朝鮮側の意向により開催されないことが伝えられた。

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 この事態を受け、FIFA(国際サッカー連盟)からは当該試合の中止が発表され、「没収試合」となることが有力に。そして、日本代表はホームゲーム翌日の22日にすでに解散となり、選手は予定より早くそれぞれのクラブへと戻ることとなった。

 日本代表にとって、国際Aマッチ、何よりW杯予選の開催中止という異例のハプニングは、想定外であり、グラウンドに立たないまま今回の代表活動を終えた選手も少なくない。敵地での戦いが突如として行なわれなくなったことは、決して日本側に都合の良いことばかりではないだろう。

 だが、シーズン終盤となる欧州からは、やはり、疲労の少ないままクラブに復帰することをポジティブに捉える声が上がっているようだ。セルティック専門メディア『Celts Are Here』では今回、クラブで唯一、日本代表に選出されていた前田大然がアウェーへ向かうことなく、代表チームから戻ることについて、「これはセルティックにとって朗報であり、おそらく選手が早期に復帰し、負傷を心配する必要がなくなるだろう」と論じている。

 前田は国立の北朝鮮戦に先発出場し、左サイドでみせた前線からのチェイシングが特に効果を発揮。前半早々での田中のゴールの起点にもなっていた。身体を張りながらフル出場も果たし、難敵の北朝鮮撃破に大きく貢献している。記事では、「今回の決定により、東京で行われた北朝鮮に対し日本が1対0で勝利した際にフル出場した前田は、アウェーゲームへの参加を免除されることとなった」と綴っている。

 また、同じくスコットランドメディア『Glasgow Times』でも北朝鮮でのゲーム中止を報じながら、「セルティックのボス、ブレンダン・ロジャースにとって、この決断は追い風となる。セルティックは31日にリビングストンと対戦する」と前田の早期帰還を伝えている。

 サッカー界全体としても稀な今回のニュースは、欧州メディアでも高い関心が寄せられることとなった。そして、リーグ首位を争うセルティックにとって、前田が十分な準備の上でリーグ再開初戦に臨めることはやはり、大きな後押しとなるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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