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「彼のような選手に出会うことはないだろう」ユニホームを脱いだ長谷部誠にクラブ首脳から敬意と賛辞! 現地メディアも「クラブのアイデンティティーの絶対的な柱」

THE DIGEST編集部

2024.05.19

現役生活に終止符を打った長谷部とロデ(左)。写真:Laci Perenyi/アフロ

 現地時間5月18日に行なわれたブンデスリーガ最終節のRBライプツィヒ戦(2-2)、フランクフルトの長谷部誠は後半アディショナルタイムに交代出場し、現役選手としてのラストマッチを飾っている。

 4月17日に今季限りでの引退を発表していた40歳は、チームの6位&来季の欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ以上)出場確定を見届けた後、同じくこの一戦をもってユニホームを脱ぐセバスティアン・ロデとともに、本拠地ドイチェ・バンク・パルクから万雷の拍手と歓声を受け、駆け寄ってきた子どもたちとの抱擁で目に涙を浮かべる場面も見られた。

 ピッチ上では、マティアス・ベック会長がスピーチで、2選手に対して「君たちは最高の選手であり、我々はとても誇りに思っている。君たちが成し遂げたことは並外れたことであり、君たちの心にはアドラー(鷲=クラブのシンボル)が宿っている。君たち自身がアイントラハトなのだ。素晴らしいし、ピッチ上で君たちを見られなくなることが寂しい」と賛辞を贈り、クラブの終身会員の証を授与し、「当然のことだし、そうあるべきだ。これからも君たちは我々の一員であり続ける」と語っている。
 
 また、スポーツディレクターのマルクス・クレシェは「長谷部は年齢を重ねてからこのクラブに加入(2014年)したので、2、3年プレーするだけかと思われていたものだが、それから10年もプレーした。素晴らしいキャリアだ」と、その鉄人ぶりを称賛。そして、ディノ・トップメラー監督からも、以下のようなメッセージが贈られた。

「6位という順位でマコトとセバスチャンを送り出すことができた。これは我々に相応しい結果であり、素晴らしい締めくくりとなった。2人は、その功績に見合うものを手に入れた。彼らがいなくなるのは寂しく、間違いなく少しの哀愁が伴う。(中略)マコトは、私が今まで見た中で絶対的な模範的プロフェッショナルであり、今後、彼のような選手に出会うことはないだろう。彼は大きな手本だ。彼らと一緒に仕事ができたことに、心から感謝している」

 これに対し、長谷部は「この10年間は素晴らしいものでした。皆さんがいなければ、こんなに長くプレーすることはできなかったでしょう。たくさんの素晴らしい瞬間がありました。DFBポカール(2017-18)やヨーロッパリーグ(2021-22)の優勝……こんな経験ができるとは思いませんでした。本当に感謝しています」と感謝の言葉を述べた他、クラブの公式サイトを通しても、「自分のキャリアに非常に誇りを持っていますが、チームメイトやスタッフ、みんなのことも誇りに思っています」とのコメントも残している。
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