パリ五輪で金メダル候補の一角に挙げられるスペイン五輪代表。チームを率いるサンティ・デニア監督は現地時間26日、本大会に向けた予備メンバー22人を発表した。オーバーエイジ枠には、フアン・ミランダ(べティス)、セルヒオ・ゴメス(マンチェスター・シティ)、アベル・ルイス(ブラガ)の3人が選出。前回の東京五輪でもそうだったように、予選突破に貢献しながら、本大会では年齢制限に引っかかるメンバーの中から選ばれた。EUROでも有力候補に挙がっていたオイハン・サンセット(アスレティック・ビルバオ)は、今回も落選となった。
そのEUROと五輪をかけ持ちする選手が出てくるかどうかも注目ポイントのひとつだったが、現在ドイツで欧州の頂点を目指して戦っているメンバーの中からは、アレックス・バエナ(ビジャレアル)とフェルミン・ロペス(バルセロナ)のふたりが選ばれた。
3年前、EUROと東京五輪をかけ持ちした結果、怪我を繰り返すようになったペドリの例を理由に「ダブル出場」をタブー視する向きが国内で強まる中でのメンバー入り。五輪への招集を見送られたラミネ・ヤマル(バルセロナ)やニコ・ウィリアムス(アスレティック)との違いは、EUROでの出場機会の少なさにある。ペドリの件でモロに影響を受けたバルセロナはそれでも、(フェルミンの)心身をリフレッシュさせる必要性を訴えていたが、選手側の強い希望もあり、最終的には許可せざるを得なかったようだ。
一方、EUROで予備メンバーに招集されながら、最終メンバーからは外れた17歳のパウ・クバルシ(バルセロナ)は順当に選出された。昨年11月にU-17ワールドカップでプレーしていたクバルシは、今年3月に飛び級でA代表にデビューしていたものの、U-21代表の監督も兼任するサンティ・デニアの下ではプレー経験がない。しかし、「17歳であれだけ自信を持って最終ラインからボール出しができて、どんな相手にも屈しない。私はその才能に惚れ込んでいる」と、70年代から80年代にかけて活躍したバルセロナのレジェンドCB、ミゲリが評価するように、度胸も実力も折り紙付きだ。パリではDFラインの柱を担うことが期待される。
CBはクバルシ以外にも、2023-2024シーズンにバレンシアでブレイクした期待の新星クリスティアン・モスケラ、ラ・リーガで実績を積むエリク・ガルシア(ジローナ)、そしてホン・パチェコ(レアル・ソシエダ)と実力者が揃う。またDFラインでは、レアル・マドリーのカンテラ出身者で唯一選出された左SB、ミゲル・グティエレス(ジローナ)のプレーにも注目だ。
中盤にも、パブロ・バリオス(アトレティコ・マドリー)、ベニャ・トゥリエンテス(ソシエダ)、アイマール・オロス(オサスナ)、そしてEURO組から参戦のバエナと、ラ・リーガでお馴染みの名前が並ぶ。またMFでは唯一の"国外組"となるアドリアン・ベルナベは、パルマのセリエA昇格の立役者のひとりだ。特筆に値するのは、5人がいずれもポリバレント性に優れている点。タイプ的にはトゥリエンテスかバリオスが舵取り役を担いそうだが、様々な配置、組み合わせが予想される。
そのEUROと五輪をかけ持ちする選手が出てくるかどうかも注目ポイントのひとつだったが、現在ドイツで欧州の頂点を目指して戦っているメンバーの中からは、アレックス・バエナ(ビジャレアル)とフェルミン・ロペス(バルセロナ)のふたりが選ばれた。
3年前、EUROと東京五輪をかけ持ちした結果、怪我を繰り返すようになったペドリの例を理由に「ダブル出場」をタブー視する向きが国内で強まる中でのメンバー入り。五輪への招集を見送られたラミネ・ヤマル(バルセロナ)やニコ・ウィリアムス(アスレティック)との違いは、EUROでの出場機会の少なさにある。ペドリの件でモロに影響を受けたバルセロナはそれでも、(フェルミンの)心身をリフレッシュさせる必要性を訴えていたが、選手側の強い希望もあり、最終的には許可せざるを得なかったようだ。
一方、EUROで予備メンバーに招集されながら、最終メンバーからは外れた17歳のパウ・クバルシ(バルセロナ)は順当に選出された。昨年11月にU-17ワールドカップでプレーしていたクバルシは、今年3月に飛び級でA代表にデビューしていたものの、U-21代表の監督も兼任するサンティ・デニアの下ではプレー経験がない。しかし、「17歳であれだけ自信を持って最終ラインからボール出しができて、どんな相手にも屈しない。私はその才能に惚れ込んでいる」と、70年代から80年代にかけて活躍したバルセロナのレジェンドCB、ミゲリが評価するように、度胸も実力も折り紙付きだ。パリではDFラインの柱を担うことが期待される。
CBはクバルシ以外にも、2023-2024シーズンにバレンシアでブレイクした期待の新星クリスティアン・モスケラ、ラ・リーガで実績を積むエリク・ガルシア(ジローナ)、そしてホン・パチェコ(レアル・ソシエダ)と実力者が揃う。またDFラインでは、レアル・マドリーのカンテラ出身者で唯一選出された左SB、ミゲル・グティエレス(ジローナ)のプレーにも注目だ。
中盤にも、パブロ・バリオス(アトレティコ・マドリー)、ベニャ・トゥリエンテス(ソシエダ)、アイマール・オロス(オサスナ)、そしてEURO組から参戦のバエナと、ラ・リーガでお馴染みの名前が並ぶ。またMFでは唯一の"国外組"となるアドリアン・ベルナベは、パルマのセリエA昇格の立役者のひとりだ。特筆に値するのは、5人がいずれもポリバレント性に優れている点。タイプ的にはトゥリエンテスかバリオスが舵取り役を担いそうだが、様々な配置、組み合わせが予想される。
関連記事
- エース不足が指摘されてきたスペイン代表を別次元に押し上げる「移民にルーツを持つ選手たち」。ヤマル&ニコ・ウィリアムスは多様化が進む“ラ・ロハ”の象徴
- 「どうしてポジションを変えなければならないんだ…という葛藤もあった」マドリーの背番号8を継承するバルベルデ、“便利屋”からチームの中心へ――
- クロアチア戦は「46%」…137試合ぶりにボール支配率で相手を下回ったスペイン。チームは“ポゼッション依存”からの脱却に成功した【EURO2024】
- 「モドリッチとの年齢差21歳307日」16歳でのEUROデビュー戦で活躍したヤマルに多方面から賛辞! “史上最年少出場記録”以外に樹立可能な記録は!?【EURO2024】
- バルサ17歳CBのスペイン代表メンバー落選に地元メディアが憤慨! 「マドリーの番記者たちは執拗にクバルシの株を下げ、ナチョのメンバー入りを推挙するキャンペーンを張った」