海外サッカー

「これほど低レベルとは驚きだ」コパ・アメリカで苦戦中のブラジル代表に母国メディアが嘆き…次戦ウルグアイ戦はエースのヴィニシウスが出場停止

THE DIGEST編集部

2024.07.04

コロンビアに次いでグループ2位突破となったブラジルは、準々決勝で難敵ウルグアイと対戦する。(C)Getty Images

 コパ・アメリカは現地時間7月3日にグループステージの全日程が終了し、ノックアウトステージを争う8か国が出揃っている。

 前回王者のアルゼンチンが3連勝で余裕をもって首位通過を果たしたのに対し、その宿敵であるブラジルは2戦目でパラグアイに4-1の大勝を飾ったものの、コスタリカ戦(0-0)、コロンビア戦(1-1)では引き分けに終わり、コロンビアに次ぐ2位で次ラウンドに進出。結果、準々決勝ではウルグアイという難敵と対峙することとなってしまった。

 首位の座を懸けたコロンビア戦における「セレソン」のパフォーマンスについて、ブラジルの総合メディア『Globo』は「引き分けという結果もさることながら、そのパフォーマンスはさらに悪かった」と酷評。「シュート数7対13というデータだけでも、コロンビアの優位性を証明するのに十分だろうが、数値に現われない要素も多くあり、それらはコロンビアが常に勝利に近かったことを明確に示している」と指摘し、以下のように続けている。
 
「デュエルでの勝利数に加え、ボールポゼッション、スペースを見つける能力、攻撃陣のプレッシャーのいずれもが、ハメス・ロドリゲス率いるコロンビアの方が効率的。対してブラジルは最終ラインから前にボールを運ぶことにすら苦労し、ボールを失う場面やサイドでロングパスを多用する場面が多く見られた」

「GKアリソンへのバックパスの多さが、ブラジルの困難さを物語っている。パスコースの選択肢がない中、DFはボールを左右に渡すだけで、それが同点ゴールを招くボールロストにも繋がった。素晴らしいFKからゴールを奪ったラフィーニャは、ルイス・ディアスの進行を阻む役割を上手く果たし、序盤の20分間は対戦相手を困らせたが、彼には同等のパートナーが欠けていた」

 同メディアは、この試合だけでなく、今大会のセレソンが創造性に欠けた集団であると厳しく評し、新監督選びでカルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー)招聘にこだわりすぎて時間を無断にしたことで、ドリバル・ジュニオール現監督が十分な準備時間を与えられなかったことに同情を示しながらも、「まだグループステージとはいえ、ブラジルがこれほど低レベルとは驚きだ」と嘆いた。
NEXT
PAGE
累積で出場停止となったヴィニシウスの不在がウルグアイ戦での大きな懸念材料