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海外サッカー

「“奇妙な傾向”に逆行する道へ、第一歩を踏み出した」長谷部誠の前例のない挑戦に海外メディアも高い関心「最も準備の整った監督候補かもしれない」

THE DIGEST編集部

2024.07.24

ヨーロッパで指導者のキャリアをスタートさせる長谷部氏。(C)Getty Images

ヨーロッパで指導者のキャリアをスタートさせる長谷部氏。(C)Getty Images

 元日本代表の長谷部誠氏は、昨シーズン限りで22年間の現役生活に終止符を打った。Jリーグやブンデスリーガ、日本代表などで高いリーダーシップを発揮し、その堅実なプレーのみならず、人間性も多くの指導者から高く評価された。

 引退会見では、セカンドキャリアとしてフランクフルトで指導者の道をスタートさせると語っていた長谷部氏。自身も長くプレーしたクラブで、当面はアンダーカテゴリーの選手の育成を手掛けるという。アジア人が欧州で指導者としてのキャリアをスタートさせるというケースは過去にほとんど前例がないだけに、海外でも話題となっているようだ。

 米メディア『ESPN』は、「無意識的な嫌悪感なのか、単なる偶然なのか、アジア人がヨーロッパの有名クラブで指揮を執った例はない。アジア出身の選手がヨーロッパで十分に通用すると考えられて久しいのに、である」と前置きしたうえで、「ハセベはその従来の“奇妙な傾向”に逆行する道へ、第一歩を踏み出したことになる」と、今後のキャリアに大きな期待を寄せている。
 
 さらに、「決意と野心に満ちたハセベは、いつか頂点に立つという目標を隠さず、5月の引退記者会見でも、最終目標はフランクフルトのトップチームの監督になることだと述べている」と振り返り、「尊敬され、模範とみなされていた選手時代に積み上げた信用によって、彼はヨーロッパでコーチとしての道を歩み始め、そして加速している」と論じている。

 同メディアは、長谷部氏が抱く「欧州で長く活躍する」というビジョンについても、「彼はその目標をかなえる最高の、そして最終的には最も準備の整った監督候補かもしれない」と見込んでいる。

 日本代表のキャプテンとしてワールドカップに3度出場し、ブンデスリーガや欧州の舞台でもタイトルを獲得するなど、選手として輝かしい足跡を残してきた長谷部氏。壮大な夢の実現への歩みにも、引き続き世界中から視線が注がれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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