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「23年W杯で大敗したトラウマを払拭した」海外メディア、なでしこJに逆転勝ちしたスペインに注目「この勝利は、悪夢を振り払う重要な意味を持つ」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.26

74分に逆転ゴールを決めたスペインのマリオナ・カルデンテイ(右)。(C)Getty Images

 サッカー日本女子代表は現地7月25日、パリ五輪グループステージ(GS)の初戦でスペイン代表と対戦して1ー2で敗れた。日本は2023年の女子ワールドカップ(W杯)王者を相手に先制ゴールを奪ったものの、逆転を許して黒星スタートとなった。

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 13分に先制したのは日本だった。ゴール前でFKのチャンスを得ると、藤野あおばが蹴った鋭いシュートがゴールに吸い込まれた。しかし、22分に細かいパス回しからスペインに同点ゴールを奪われると、74分には勝ち越しを許してしまった。

 スペインのパスワークとプレッシャーに防戦一方となった日本は、相手DFラインの裏へのロングボールやショートカウンターで状況を打破しようと試みたが、最後まで同点ゴールを奪えなかった。シュート数は日本の3本に対し、スペインは5倍の15本。点差はわずか「1」だったが、主導権は終始スペインが握っていた。

 
 この一戦には、海外メデイアも大きな注目をしていた。メキシコ紙『El Imparcial』は、「スペインがアイタナ・ボンマティの同点ゴールと、マリオナ・カルデンテイの逆転ゴールで、フジノの先制点を帳消しにし、23年の女子W杯で大敗したトラウマを払拭した」と伝えた。

 スペインは23年にオーストラリアとニュージーランドで開催された女子W杯を初制覇したが、GSで日本に0-4と衝撃的な大敗を喫していた。そのため同メディアは、「パリ五輪での勝利は、その時の悪夢を振り払う重要な意味を持つ」と、スペインが日本に勝った意味を強調した。

 初戦を落とした日本は、7月28日にGS2戦目にブラジルと対戦。スペインは同日にナイジェリアと戦う。

構成●THE DIGEST編集部

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