海外サッカー

「クラブが選手を提供しないためスターは多くない」との評判も…各国メディアが“パリ五輪の注目株リスト”を作成! EURO王者スペインで上がったのは?

THE DIGEST編集部

2024.07.26

五輪サッカーは、開会式に先立ち激闘の火蓋が切って落とされた。(C) Getty Images

 現地時間7月24日に開幕したパリ夏季オリンピックの男子サッカー。世界中から集結した16か国全てが早くも初戦を消化し、その中で若きタレントやオーバーエイジ(OA)の助っ人たちがそのプレーで早くも見る者を魅了している。

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 開幕前に開催国フランスの公共放送「ラジオ・フランス」の国際放送サービス『rfi』は、「クラブが選手をなかなか提供しないため、サッカーのスーパースターはそれほど多くない」と評した今回の男子サッカーの顔ぶれだが、それでも多くの優れた選手たちが大会への期待を高めていると言えよう。

 英国公共放送「BBC」は、「パリ五輪サッカーの注目選手」を選定する記事において、男子サッカーではフリアン・アルバレス(アルゼンチン)、アレクサンドル・ラカゼット(フランス)、アクラフ・ハキミ(モロッコ)、ナビ・ケイタ(ギニア)というクラブ、代表の両方で実績十分のOA選手、そして先日のEURO2024で出場はなかったものの、欧州王者の一員となった21歳のフェルミン・ロペス(スペイン)の名が挙げられた。

 また、ブラジルの総合メディア『Globo』も「注目選手リスト」を作成し、こちらはアルゼンチンから前述のアルバレスの他、彼と同じくカタール・ワールドカップの優勝メンバーとなったティアゴ・アルマダ、36歳の大ベテランCBニコラス・オタメンディ、スペインからは、フェルミンをはじめ、プレーメーカーのアレックス・バエナ、そして17歳のパウ・クバルシを選出している。

 開催国フランスでは、やはりラカゼットはリーダーとして期待の存在であるとし、他にもCBカステロ・ルケバ、日本との親善試合でも素晴らしいゴールを決めたMFミカエル・オリーズ、そしてMFレスリー・ウゴチュクがリストアップされ、初戦でアルゼンチンを下したモロッコでは同国最大のビッグネームであるハキミに続き、同じくカタールW杯4強入りのメンバーである22歳のFWアブデ・エザルズリも、注目株のひとりとなった。

 その他、パラグアイではボタフォゴ所属のGKガティート・フェルナンデス(36歳)、DFファビアン・バルブエナのOA枠と、ブライトンで背番号10をつけるフリオ・エンシソ、エジプトでは今夏でアーセナルとの契約満了を迎えたモハメド・エルネニー、ギニアからはヘタフェ所属のMFイライクス・モリバ、さらにイスラエルのMFオスカル・グローフ、ドミニカ共和国のDFジュニオール・フィルポ、そしてアメリカからは21歳のウィンガー、ケビン・パレデスがセレクトされている。

 ここで名前が挙がった注目株、あるいはまったくノーマークの選手が大会の主役に躍り出るかは大会の大きな注目点でもあるが、1992年バルセロナ大会で出場条件が23歳以下と規定されて以降、「若手の品評会」の意味合いが強いとされる五輪だけに、今夏この舞台に立った選手たちが後にどれだけ偉大な存在に上り詰めるかも大きな楽しみと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部


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