パリ五輪を戦うサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は現地時間７月28日、ブラジル代表と対戦する。グループステージ初戦のスペイン戦に敗れている日本にとって、この第２戦は絶対に落とせない一戦となる。

　現在のFIFAランクではブラジルの９位に対し、日本が７位とわずかではあるが上回っている。現世界王者でありランキング１位のスペインが相手だった初戦と比較しても、ブラジル戦では日本が主導権を握る時間が増えるのは間違いないだろう。

　しかしブラジルも初戦でナイジェリアを１－０で下して勢いに乗っており、ここからの立て直しを見据える日本にとっては簡単な相手ではない。また、両チームは2023年から今年にかけて強化試合などで４度対戦し、日本の１勝１分け２敗という成績となっている。日本は負けられない重圧を背負ってのゲームとなるだけに、厳しい試合展開となることが予想される。

　日本が今大会初勝利を狙うこの一戦には、海外メディアも高い関心を寄せている。米スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』が７月27日、この試合の行方を論じる特集記事を配信。同メディアはランキングの通り、日本が格上であるとして、「日本に賭けるほうが賢い」などと予想。日本の勝利を見込んでいる。
  　その上で、宮澤ひなた、長谷川唯、熊谷紗希が日本を勝利に導く選手であると主張。宮澤に対しては、「ワールドカップでの活躍を再現しようとしている。2023年のワールドカップでは５試合で５得点・１アシストを記録し、ゴールデンブーツを受賞した」として、大きな注目を集めた昨年のパフォーマンスを回想した。

　さらに、中盤の要となる長谷川にも、「スペイン戦ではなかなかチャンスを作れなかったが、日本はハセガワのより良いパフォーマンスも必要としている」と指摘。そして熊谷についても、「日本最高のディフェンダーだ。彼女は攻撃を後押ししながら、ディフェンスでも素晴らしい活躍を見せている」と攻守での存在感を称えている。

　勝点３が求められる日本は、初戦で負傷退場となった清水梨沙がチーム離脱となるなど、苦しい状況にあることは確かだ。それでも負けられないブラジル戦では、海外メディアからも得点源として期待される宮澤らを中心に、チーム一丸となってパリ五輪初勝利を掴みに行く。

構成●THE DIGEST編集部

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