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海外サッカー

「最も危険な選手だった」「印象に残らず」 ラ・リーガ開幕戦の久保建英に対する現地メディアの評価は最高と最低で真っ二つ!

THE DIGEST編集部

2024.08.20

開幕のラージョ・バジェカーノ戦でスタメン出場を果たした久保は68分までプレー。(C)Getty Images

開幕のラージョ・バジェカーノ戦でスタメン出場を果たした久保は68分までプレー。(C)Getty Images

 2024-25シーズンのラ・リーガが開幕し、現地時間8月18日にはレアル・ソシエダがラージョ・バジェカーノと対戦して1-2の敗北を喫している。

 本拠地レアレ・アレナでの一戦、ソシエダは幾度かチャンスを創出するもゴールネットを揺らせないまま後半を迎え、67分にホルヘ・デ・フルトスの個人技で先制点を奪われると、84分には自チームのスローインが相手に渡ってセルヒオ・カメージョに痛い2点目を献上。反撃はアディショナルタイム8分にマルティン・スビメンディが1点を返すのが精一杯で、あえなく黒星スタートを余儀なくされた。

 ソシエダでの3シーズン目を迎えた久保建英は、定位置の右ウイングで先発出場し、ドリブルでの進攻やパスで幾度かチャンスを創ったが、試合から消える時間も少なくなく、68分にアンデル・バレネチェアとの交代でベンチに退いた。データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、ボールタッチ35回、シュートなし、パス12回(成功10回)、キーパス1回、ドリブル6回(成功2回)、タックル1回、ボールロスト6回、ファウル2回というスタッツを記録している。

 現地メディアの報道を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」と厳しい評価を下したが、「タケは得意のドリブルでマーカーのアルフォンソ・エスピーノに問題を引き起こした」「久保はソシエダの攻撃のほぼ全ての起点となった」とポジティブな記述も複数見られた。

 同採点とした『AS』紙も、「久保はシェラルド・ベッカーとともに、サイドでスピードと鋭さを見せた」と称賛。個別評価では「試合に入るのに少し時間がかかったが、一度エンジンがかかると、右サイドで多くの危険を創出。彼を止める手段はファウルしかなかった。疲労のために交代したが、さらに良いプレーで多くの決定的な場面を生み出すことが求められる」と綴っている。
 
 続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「度重なるファウルを受けた」と久保の68分間を表現し、寸評で「相手の激しいマークを振り切ると、彼の影響力が表われ始めた。スピードと技術で敵陣を崩し、サイドからサイドへと駆け回るシーンも見られた。後半にはベッカーに先制のチャンスを提供したが、ゴールには至らなかった」と彼のプレーを振り返った。

 バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、「イマノル・アルグアシル監督率いるチームは、インサイドの選手たちを上手く活用し、前線にパスを供給できる形を創り出した。しかし、久保とベッカーには、最後のところでの冷静さと正確さがしばしば欠けた。十分に有利な状況を創り出せただけに残念だった」と指摘し、10点満点の採点も「4」止まり。そして、寸評もネガティブなものとなっている。

「印象に残らず。いつものように積極的にプレーし、ボールを要求し続けたが、相手の守備を突破することはできなかった。ファウルや連係で対応してきたラージョに対して、あまり危険な場面を創り出すことはできずに終わった」

 これに対し、サッカー専門サイト『El Desmarque』はスビメンディと並んで最高採点となる「7」を久保に付与し、「攻撃において最も危険な選手だった。まだシーズン初戦で完全には調子が整っていないようにも感じられた。しかし、攻撃が非常に停滞した試合において、彼は活気をもたらしていた。また、相手からのファウルを数多く引き出した選手でもある」と好意的に評した。

構成●THE DIGEST編集部

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