日本代表は９月５日より、2026年ワールドカップのアジア最終予選に臨む。初戦は「埼玉スタジアム2002」で中国代表を迎え撃つ。

　ここまで通算対戦成績は15勝８分け７敗で、2000年３月以降は無敗（８勝６分け）を維持している相手に対して、日本サッカー協会は公式サイトで「イングランド出身のジャン・グアンタイ（ティアス・ブラウニング）を中心とした分厚い守備で日本の攻めをしのぎつつ、いかに攻撃の手数を増やせるか。ブラジル出身のア・ラン（アラン）やフェイ・ナンドゥオ（フェルナンジーニョ）など、中国籍を取得した選手の活躍に期待が懸かる。２次予選でチーム最多の５得点を挙げたウー・レイも頼もしい存在だ」と分析している。

　決して油断してはならない相手だが、地力の差が大きいのは否めず、英国の日刊紙『The Guardian』も「難しい試合が多くなりそうなグループCでは、日本が中国をホームに迎える。通常、この対戦は緊張感のあるものとなるが、今回はそのような状況にはならなさそうだ。なぜなら、『サムライブルー』が『チームドラゴン』をかなり簡単に倒すと予想されるからだ」との展望を示した。

　同国のサッカー専門サイト『SportsMole』も同様で、「森保一監督率いるチームは直近の18試合で16勝という驚異的な成績を収めているが、全てが順風満帆というわけではない」と指摘しながらも、この一戦の展望としては「両国のライバル関係を考えれば、中国は名高いホスト国に対して何らかの脅威を与えることを期待するだろうが、W杯の常連である日本にとっては、一方的な試合展開になるはずであり、また無失点で終えることを狙っている」と綴り、「３-０で日本の勝利」と予想している。
  　アジアのメディアでは、インドのスポーツ専門サイト『sportskeeda』が「日本は８大会連続でW杯出場を目指しており、勝利でスタートさせたい。前回の予選は楽に突破したが、今回はより厳しい競争に直面するだろう。一方、中国のW杯出場は１回だけであり、今回の一戦は劣勢に立たされるはず。彼らは1998年３月の勝利以降、日本に対して一度も勝利していない」と両国について言及し、こちらも「ホームチームが３-０と、無失点で快勝するだろう」と読んだ。

　一方、同国の『KHEL NOW』の予想スコアは「日本３-１中国」で、「2024年の好調な成績とこれまでの直接対決での成績から、日本は明らかにこの対決で優位な立場にある。中国は2024年、際立った試合はほとんど見せていない」と、その理由を記述。また、両国の注目選手として堂安律、ウー・レイを挙げ、前者について「代表チームでも好調を維持。過去12か月間で４回ゴールを決めている。この攻撃的MFは日本の最も強力な攻撃兵器のひとつだ」と評している。

　対して、中国の日刊紙『South China Morning Post』は三笘薫に注目し、「ブライトンのウインガーは、怪我に悩まされた数か月のフラストレーションの溜まる日々を経て、最高の輝きを取り戻し、日本代表に復帰した」と紹介。日本との対決については、強敵相手であることを認めた上で、「クロアチア人指揮官のブランコ・イバンコビッチ監督は『我々はどの試合でも降参するつもりない』と語り、強豪である日本も苦戦を強いられると警告した」と伝えた。

構成●THE DIGEST編集部

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