現地時間９月15日に行なわれたリーグアン第４節で、スタッド・ドゥ・ランス（以下ランス）はナントを敵地で２-１と撃破。後半アディショナルタイム（AT）に劇的な決勝逆転ゴールを挙げたのが、伊東純也と中村敬斗の日本人コンビだった。

　28分にホームチームに先制を許すも、34分にマーシャル・ムネツィのヘッド弾で追いついたランスは、時計が90分を回ってから１分後、伊東が味方とのパス交換から中央に切れ込み、ダイレクトで中村にパス。73分からピッチに立っていた背番号17は、ボールを受けるとすかさずわずかなシュートコースを見つけ、ゴール左隅に流し込んでチームに勝点３をもたらした。

　ともに自身のSNSで喜びの場面等の画像を公開して喜びを表わした両選手。助っ人としての大きな仕事ぶりを、リーグアンの公式サイトは「ムネツィが同点ゴールを決め、その後１時間近くにわたり勝利を目指して攻め続けた結果、ランスは勝利を掴んだ。日本代表の伊東と中村が連係して勝利を決定づけ、ルカ・エルスネル監督のチームは暫定的に６位に浮上した」と伝えている。
  　現地メディアの報道を見ると、スポーツ紙『L’EQUIPE』が「GKイェバン・ディウフの素晴らしいセーブの連続に支えられたエルスネル監督率いるチームは、最終的に後半AT、中村の鮮やかなシュートで完璧な勝利を収めた」と記述。日刊紙『LE FIGARO』は「後半、ホームチームが攻勢をかけたが、彼らはランスの教科書通りの連係プレーによって得点を許した。伊東からムネツィ、そして最後に中村が試合終了間際にゴールを決めたのだ」と報じた。

　また『ouest france』紙は、「中村がボージョワールを沈黙させる」と見出しを打ち、「最後に違いを生み出したのはランスだった。見事なチームプレーの末、中村がフィニッシュを決めた」「伊東からパスを受けた中村は強いシュートを打ったわけではなかったが、相手GKはこれを止めることができなかった」と綴っている。