現地時間10月６日に行なわれたプレミアリーグ第７節で、ブライトンはトッテナムを３-２で下し、５試合ぶりの勝利を飾っている。

　開幕２連勝の後、長く勝利から遠ざかっていた「シーガルズ」は、本拠地アメックス・スタジアムでの一戦、前半で２点のリードを許してしまう。しかし48分、三笘薫が入れた左からのクロスを相手DFがクリアミスしそこなったところをヤンクバ・ミンテが決めて１点を返すと、10分後には三笘のラストパスからジョルジニオ・リュテールがフィジカルの強さを発揮して同点。そして、66分にはダニー・ウェルベックのヘッド弾が炸裂して逆転に成功した。

　三笘は定位置の左ウイングで今回も躍動。前述の通り、２つのゴールで大きな役割を果たしただけでなく、他にもクロスから決定機を創出し、ドリブルなどのプレーでもトッテナムに脅威を与え、クラブ主催のファン投票による「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にリュテール（２位）ら得点者たちを抑えて選定されている。
  　ファビアン・ヒュルツェラー監督は、「三笘とペルビス・エストゥピニャン（後半開始から交代出場）はともに長期の負傷から復帰し、まだ本来のコンディションに戻ろうとしているところだが、彼らは激しさとクオリティーを持ってプレーした。我々にとって、重要な選手だ」と、ブライトンが誇るサイドプレーヤーをたちに賛辞を贈った。

　現地メディアの評価も高く、日刊紙『The Guardian』は、「後半にエストゥピニャンを投入したことで、チームは左サイドで息を吹き返し、三笘も活躍し始めた」と指揮官の采配が当たったことを強調し、この日本代表選手については「ブライトンは必要な強度と無慈悲さを発揮し、三笘はそのきっかけとなった。彼の俊敏な動きと直線的なプレーは圧倒的で、トッテナムはほとんど彼を止められなかった」と評している。

『THE Sun』紙も、「左サイドで活発に動いた三笘にとってのターニングポイントは、エストゥピニャンの投入であると指摘。また、最初のアシストについては相手DFデスティニー・ウドギエのクリアミスという幸運に恵まれたとしながらも、「これによって長く沈黙していたホームチームは目を覚まし、三笘は突如として危険な存在となった」と振り返った。