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「最高、いや唯一まともな選手」 久保建英がヘタフェ戦で見せた孤軍奮闘ぶりを現地メディアが大絶賛! 一方で3連敗ソシエダへの警鐘も

THE DIGEST編集部

2025.01.28

孤軍奮闘の活躍を見せた久保だが、チームを勝利に導くことはできなかった。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは現地時間1月26日に行なわれたラ・リーガ第21節でヘタフェに0-3で敗れて2連敗(公式戦では3連敗)を喫したが、右ウィングとしてフル出場した久保建英は古巣相手に幾度も見せ場を創ってみせた。

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 本拠地レアレ・アレナでの一戦、久保はドリブルで相手守備陣を翻弄しながら、的確なパスやクロスでチャンスを創出し、自身も積極的にフィニッシュを狙った。90分間で、ボールタッチ66回、シュート2回(枠外1回、ブロック1回)、パス29回(成功17回)、チャンスメイク7回、ドリブル7回(成功4回)、クロス5回(成功4回)、ボールロスト2回、クリア2回、ボール奪取10回、地上デュエル14回(勝利7回)、空中デュエル3回(勝利2回)、被ファウル3回、ファウル1回を記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 彼は試合後、『DAZN』のインタビューで「我々の試合内容は恥ずべきものでした。観客は拍手を贈ってくれていますが、それに値する内容ではありませんでした。上手くプレーできず、デュエルにも勝てず……良いところが何もありませんでした。先週はとても良い1週間を過ごせましたが、今週は3試合全て負けてしまいました。団結しなければなりませんが、3連敗した今、ここで僕が何を言っても意味がありません――」と、悔しさを隠さなかった。

 そんな彼のプレーに対して、クラブはSNSで「目にもとまらぬ速さ」とそのドリブル突破&クロスを称賛した他、巧みな縦パスからイゴール・スベルディアの決定的なヘディングシュートが生まれたプレーには「前半で最も明確なチャンス」と投稿。また公式サイトは、「久保が右サイドから仕掛けたプレーで、セルヒオ・ゴメスやミケル・オジャルサバルに得点機を提供した」と伝え、またオリ・オスカルソンの惜しいヘディングシュートを演出したことにも言及している。
 
 現地メディアの報道では、『MARCA』紙が久保の数々のチャンスに繋がったクロスを「素晴らしい」と称賛し、3点満点の採点ではチーム単独最高の「2」を付与。ライブ実況で「今日のイマノル・アルグアシル監督率いるチームの中で、唯一評価できるのはこの日本人選手だけだ」と綴った同メディアは、別記事でもチームの問題を指摘する中で、久保の存在の大きさを以下のように強調した。

「イマノル監督にとっての大きな問題は、もはや単なるフィニッシュの精度不足だけとは言えなくなっていることだ。最近ではチームのプレー自体が大きくレベルダウンしており、相手ゴール前で危険を創り出す際には、久保に頼るだけになってしまっている」

 同採点とした『as』紙も、「久保だけがホームチームとしての反発心を見せているように見えたが、それだけでは不十分だった」「試合を決めるのはペナルティーエリアでのプレーであり、ラ・レアルのプレーは本来のレベルを大きく下回っている。久保ひとりではゴールを決めるには十分ではない」と指摘し、背番号14のプレーについては「最大の危険はウィングから到来した。特に久保と(ヘタフェの)コバ・ダ・コスタ」と綴っている。

 そして個別評価の記事では、「久保は後半、状況が最悪になった時でも、相手ゴールを目指して挑戦し続けたラ・レアルの唯一の選手。前半にはゴールに繋がってもおかしくない2つのチャンスを創出した。現在、このチームで最も違いを生み出せる選手だ」と、ポジティブにこの日本人選手を総括した。
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『久保依存』は彼にも、チームにも、決して良い結果をもたらさない