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海外サッカー

「裏口から去ることに…」「破滅的な大失敗」 ネイマールのアル・ヒラル退団に欧州メディアは厳しい反応! 母国メディアはサントス復帰後のキャリアを展望

THE DIGEST編集部

2025.01.29

アル・ヒラルを退団することになったネイマール。(C)Getty Images

アル・ヒラルを退団することになったネイマール。(C)Getty Images

 サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ヒラルは1月27日、ブラジル代表FWネイマールと契約解除で合意したことを発表した。

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 2023年夏にパリ・サンジェルマンから9000万ユーロ(約146億円)の移籍金で、スター選手が次々に到来する中東のリーグに参戦したネイマールだったが、同年10月にブラジル代表の試合(ワールドカップ予選ウルグアイ戦)で前十字靭帯断裂の重傷を負って戦線を離脱。1年後に復帰するもすぐにハムストリングを痛めて再びリハビリ生活を強いられ、在籍期間での成績は7試合出場(国内リーグ3試合とAFCチャンピオンズリーグ4試合)、1得点2アシストに終わっている。

 このニュースについては、当然ながら各国のメディアが反応しているが、その中でスペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』が欧州では深夜だったにもかかわらずトップで報じ、「ネイマールのサウジでの時間は、記憶に残らないだろう。出場時間はわずか428分で、実質的にチームカラーを身に纏うことなく退団した。パリSGから9000万ユーロで加入したが、2シーズン後、“裏口”から去ることになった」と報じ、彼がかつてプレーしたバルセロナの地元スポーツ紙『SPORT』も「破滅的な大失敗」と切り捨てた。

 一方、マドリードの『as』紙は、ネイマールが2024年にブラジル・セリエBで優勝を飾ってトップリーグ復帰を果たした古巣サントスに復帰することを伝えており、ブラジルの総合メディア『Globo』も「ネイマールのアル・ヒラル退団は、ブラジル人スター選手の約12年間にわたる国際的なサッカーキャリアの一区切りを意味する」と、2013年以来の母国復帰に言及している。
 
 その『Globo』は、今回の契約解除の舞台裏にも焦点を当てており、「アル・ヒラルとの契約を解除し、サントス復帰への道を開くため、ネイマールは中東でまだ受け取るはずだった6500万ドル(約101億円)のうちの15%にあたる約1000万ドル(約16億円)を放棄することに同意した」と明かした。

「交渉の鍵を握った会議は今週月曜日、サウジアラビアの首都リヤドで行なわれた。ここで特に重要だったのは、サウジプロリーグ(SPL)が交渉を主導した点だ。1週間にわたる集中的な話し合いの結果、交渉は前進。アル・ヒラルが初期段階の交渉で動きを見せなかったことから、ネイマールが要求を緩和する形に。一方、SPLは移籍市場の夏のウィンドウでアル・ヒラルに新たなスター選手を補強するという約束を持ちかけ、交渉を決定づけた」

 ちなみに同メディアは、この「新たなスター選手」の候補として「契約がイングランドで最終段階に入っているリバプールのモハメド・サラー」だと報じ、「クラブワールドカップに向けての補強候補として注目されている彼は、サウジアラビアの大きな夢でもある」と綴っている。

 ネイマールに話を戻すと、この契約解除によって彼の「帰郷」の正式決定は秒読み段階に入っているが、サントスがブラジルのエースの「終の棲家」となることはなく、「2026年のワールドカップまでクラブに残る可能性はあるが、彼が欧州サッカーに戻りたいという希望を持っていることをサントスも理解しており、契約期間は夏の移籍市場終了までとされる見込みだ」という。

 同メディアは、「来る2月5日に33歳を迎える彼は、おそらくその時点ですでに『古くて新しい家』での生活をスタートさせていることだろう」と綴って記事を締めているが、そのキャリアで最も厳しい時期を過ごしたブラジルの至宝が、ここからクラブ、代表チームの両方で巻き返しを図ることができるか要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

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