閑静な街並みが広がる奈良県北部の生駒市。この瀟洒なベッドタウンに、2004年に創業した日本初のスポーツメモラビリア専門企業「モーメント」の新本社がある。

　自動扉を通るとクリスチアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、マイケル・ジョーダン、大谷翔平など、錚々たる選手の直筆サイン入りユニフォームが額装され品よく飾られている。

　招き入れてくれたのは、17歳で起業した代表取締役兼ファウンダーの伊藤大也氏。起業に至った経緯や、人々がコレクションに熱中する要因に迫った。

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――まず御社の概要について教えてください。

「私たちはメモラビリアに特化した全方位型企業です。自社ブランドを持ち、海外ブランドの代理店も務め、額装や海外事業など幅広い展開を行っております」

――誰もが知るような世界的選手ばかりが飾られています。

「弊社はサッカー専門ブランドを展開しており、ロナウド選手、メッシ選手をはじめ、日本人では三笘薫選手など、これまで約50名の選手の公認メモラビリアをプロデュースしてまいりました。大谷翔平選手やマイケル・ジョーダン氏などは契約されている海外ブランドの代理店を務めています」

――ファンにとっては夢のような空間です。

「アメリカの市場は年間約6千億円。個人宅をはじめ、レストランやオフィスなど、至る所に飾られており、文化として浸透しております。日本もここ数年で市場が急拡大しています」