現地３月20日に行なわれた北中米ワールドカップアジア最終予選で、中国代表は日本代表の次戦の相手、サウジアラビア代表に０-１で敗戦。衝撃の退場劇が国内にも波紋を広げている。

【動画】サウジアラビア戦で中国FWが衝撃の“顔面キック”
　序盤からホームのサウジアラビアが押し込むも、中国が凌いで０-０のまま迎えた前半終了間際だった。中国のゴールキックからこぼれたボールをサウジアラビアDFのハッサン・カディシュがヘディングでクリアしようとしたところへ、中国のFWリン・リャンミンが左足を高く上げながら飛び込むと、その足がカディシュの顔面を直撃。主審はすぐさま笛を鳴らし、リン・リャンミンは一発レッドカードで退場処分となった。
  　カディシュの怪我があまりに酷かったのかチームメイトも頭を抱え、中国の選手にもショックを受ける様子が見られた。結局、カディシュは治療を受けるもそのまま途中交代を余儀なくされた。

　この危険なプレーには中国国内からも批判の声が多く上がっているようだ。同国メディア『捜狐体育』は「多くのファンはリン・リャンミンへのレッドカードは不当ではないと考えている。それは非常に危険な行為だった」と断言。さらには、「多くのファンが彼の行動に激怒している。一部のファンからは『リン・リャンミンは知性がない。０-０でこんなプレーが必要なのか？』といった憤りの声が上がっている。あるいは『故意に傷つけようとしたのだから、もはや刑罰を受けるべきだ』などと非難する声もあった」と伝えた。

　試合に勝利したサウジアラビアはグループ３位に浮上。中国は最下位のままとなった。３月25日にサウジアラビアは日本と、中国はオーストラリアと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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