１月26日、NBAの元ロサンゼルス・レイカーズに所属していたレジェンド、コビー・ブライアントがヘリコプターの墜落事故で帰らぬ人となった。彼の死はバスケットボール界のみならず、スポーツ界、全世界に衝撃を与え、悲しみに暮れる人が後を絶たない。

　サッカー界でもメッシやネイマール、クリスチアーノ・ロナウドらが追悼のコメントを発表するなど、偉大なレジェンドを惜しむ声が相次いだ。

　そんななか、SNSでは沈黙を保っていたのが、大のバスケットボール好きとして知られるフランス代表FWアントワーヌ・グリエーズマンだ。

　バルセロナの公式インスタグラムは、現地30日に行なわれた国王杯（コパ・デル・レイ）の４回戦、レガネス戦のためにスタジアム入りするグリエーズマンの姿をキャッチ。身に着けているのは、コビー・ブライアントを象徴するレイカーズの「８」番のユニホームだった。
  　グリエーズマンは録画しているスタッフに拳を合わせて挨拶したのち、近くに待機していたボールキッズらしき少年とも同様の挨拶を交わした。少年はグリエーズマンのユニホームに釘付けになった様子で、立ち去った後に思わず飛び跳ねている。

「彼はSNSでの発信はしていないけれど、誰よりもコビーを悼んでいることが分かる」
「コビーへの想いの表われだ」
「偉大なるコビーと、そしてグリエーズマンへリスペクトを捧げる」
「ブラック・マンバは永遠だと彼も知っているのさ」
「悲しみの表現には様々な方法がある。アントワーヌの振る舞いには好感が持てるな」
「リスペクトを表わすのに、言葉なんかいらない」

　この試合に先発したグリエーズマンは、開始４分に先制ゴールを叩き込み、５-０の大勝に貢献。偉大なるバスケットボール界のレジェンドに、無言の追悼を捧げている。

構成●サッカーダイジェスト編集部