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海外サッカー

「実力はすでにラ・レアルを超越している」久保建英のソシエダでのサイクルは終焉を迎えたのか?「今夏が売り時」

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025.05.20

来シーズン、久保はどこでプレーするのか?(C)Getty Images

来シーズン、久保はどこでプレーするのか?(C)Getty Images

 来シーズンの欧州カップ戦出場権を逃したレアル・ソシエダの主力の流出が取り沙汰されているが、『ラジオ・マルカ』の人気MC、ミゲル・キンターナ氏が、自身のYouTubeチャンネルで、「ブライス・メンデスとタケ・クボ(久保建英)のラ・レアルでのサイクルは終わりを迎えたか?」というテーマで同業のジャーナリストとディベートを行なっている。

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「YES」と答えたのが、同チャンネルでMCを務めるキンターナ氏。「今夏はラ・レアルにとって、クボの売却で多額の移籍金を手にする最後のチャンスになるかもしれない。クボは今シーズンのラ・レアルのベストプレーヤーの1人だ。しかしラ・レアルは低空飛行が続き、来シーズンの欧州行きを逃した。そんな輝きを放つのが難しい環境の中、クボは数字を残すことができなかったとはいえ、活躍を見せた。彼の市場価格の大幅な上昇はすでに起こっている現象であり、今夏が売り時と考えることができる」と口火を切ると、アドリアン・ブランコ氏は、さらに斜め上の回答をした。

「昨シーズンから思っていたことだけど、クボの実力はすでにラ・レアルを超越している。数年前から、ラ・レアルが掲げる目標よりも高いところでプレーするレベルに達していた。今シーズンに関しては、それほど大きな活躍したという印象はない。私のクボへの要求がもともと高いこともある。彼は素晴らしい選手だ。もっと良いパフォーマンスを発揮できるはずだ」
 
 話題は、久保が次にどこでプレーするのかという新天地予想に移り、アレックス・デ・ジャノ氏は、「プレミアでプレーする姿を見てみたい。ニューカッスルなんかいいんじゃないか。来シーズン、チャンピオンズリーグに参戦する可能性がある」と推測すると、同じく候補に挙がっているブンデスリーガについては、ナウエル・ミランダ氏が「今の彼がバイエルンで主力を務める、あるいはドルトムントの補強の目玉になれるほどの実力があるとは思えない。かといってレバークーゼンが大金を投じて獲得するとも考えられないし、他のチームも同じだ。ライプツィヒやフランクフルトのように、市場価値が高まったタイミングで売却するというキャピタルゲインを得ることも念頭に入れて選手を獲得するクラブもある。ただクボにその伸びしろがあるかどうかは疑問が残る」と持論を展開した。

 最後にキンターナ氏が「確かに今クボを獲得するクラブは、ここからの伸びしろの天井を考慮に入れなければならない。つまり数年後、例えばアーセナルに売却することまでは考える必要はないということだ。そうした財政面よりも、今後5年間、そのクラブで主役級の活躍を見せられるかというスポーツ面を重視することになる」と意見をまとめた。

 ちなみに議題に挙がったもう1人の選手、ブライス・メンデスについては、地元紙『ノティシアス・デ・ギプスコア』が、18日のジローナ戦で途中交代となり、ピッチを去る姿は「別れを告げているようでもあった」と綴っている。イマノル・アルグアシル監督の退任がすでに決定し、マルティン・スビメンディの移籍も確実視されている。久保の去就がどうなるかはまだ定かではないが、ソシエダで1つのサイクルが終わろうとしているのは確かだ。

文●下村正幸

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