話題はマドリーに移り、ラ・リーガ第７節アトレティコ・マドリー戦での２-５という思わぬ大敗については、「本当に厳しい試合だった。２−１と逆転した時、そこから４点取られるなんて考えもしなかった。チームにとっては辛い瞬間だった」と振り返った。そして、ここでも「何が起きたかを忘れてはいけない。なぜなら、この経験が将来の勝利につながるからだ。あの試合を常に思い出し、苦しい瞬間が来たら、二度と同じ過ちを繰り返さないように戦うんだ」と語っている。

　マドリーとパリSGの違いについて訊かれると、「ここが世界最高のクラブ。マドリーにはこれまで、数え切れないほどの名選手が所属し、数々のタイトルをもたらしてきた。ここで僕は、自分自身にプレッシャーをかけている。『このクラブにいるからには、結果を出さなければならい』と。この自己圧力はポジティブなものであり、自分のレベルを上げ、チームを助けてくれる」と、名門クラブの一員としての強い姿勢を示した。

　同クラブでは、ヴィニシウス・ジュニオールとの関係が注目されているが、「２人のスター選手が同じチームにいると、それだけでメディアは飛びつくものだ。しかし実際のところ、彼とはとても良い関係にあり、今季はさらに良い関係を築けている。互いをより理解できた。彼は素晴らしい選手で、本当に良い人間だ。人々が我々の関係について色々な話をしているのは分かっているが、我々は同じ目標を持っている」と、何ら問題がないことを強調している。
  　そして、昨季までのボスであるカルロ・アンチェロッティと新指揮官シャビ・アロンソについては、「違うタイプだが、どちらも特別な存在だ。アンチェロッティはサッカー史上最高の監督のひとりで、彼のチームに入ると、まず幸せを感じる。常に選手のそばにいて、助けようとしてくれた。一方、シャビは若く意欲的で、マドリードで成功を掴みたいという強い気持ちを持っている。我々選手は彼を支え、彼の望みを実現する手助けをして、できる限り多くのタイトルを獲りにいく」

　新チームの中で、これまで通りの得点力を発揮するとともに、これまで以上に献身性を示している26歳は、「今季は僕たちにとって非常に重要なシーズンだ。目標の場所に辿り着くためには、まだ改善しなければならない部分がある」と、さらなる進化を遂げようと強い意欲を見せており、いかなる結果を残すのかが非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】落ち着いてチームの３点目を決めたエムバペ。８節ビジャレアル戦ハイライト

【動画】CBF公式が独自映像！ 大勝した韓国戦の“舞台裏”を公開