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海外サッカー

「勇気ある、正しい選択」 ベリンガム招集外に見るトゥヘル監督のW杯に向けたイングランド代表強化のアプローチを海外メディアが称賛!

THE DIGEST編集部

2025.10.15

 そして『ESPN』は、「これに対してトゥヘル監督は、『全てが当然だと思うな』とメッセージを送っている。10番のポジションには、他にもコール・パーマー、モーガン・ロジャース、モーガン・ギブス=ホワイトといった選手がいる。つまり、『他の選手と同じように、自分のポジションを勝ち取れ。ここに特別扱いされる者はいない』というわけだ」と、ドイツ人指揮官が今回、べリンガムに対して厳しい姿勢を示したと断定する。

「つまり今回、我々が目にしているのは、トゥヘル監督がチーム内の不協和音を取り除き、統一されたW杯用のスカッドを作ろうとしている姿勢だろう。過去には、フランス代表が2010年大会で大きな内紛を起こしたり、スペイン代表が黄金期を迎える前には多くの大会で、マドリーとバルセロナの選手たちが仲違いしていた件が思い出される」

 奇しくも先日、代表OBのスティーブン・ジェラードが、現役時代の「黄金世代」といわれた代表チームを「エゴにまみれた負け犬集団」と称して話題になったが、トゥヘルにとっては、チーム全員が同じ方向に向けて力を合わせられる集団を構成するのが最重要課題であり、それは前任者ガレス・サウスゲイトとも共通している。
 
 同メディアは、トゥヘルについて「イングランドを唯一のW杯優勝に導いたアルフ・ラムゼーを思い起こさせる」として、この名将がレギュラークラスの選手にすら常に緊張感を持たせていたと紹介。そして、「トゥヘルは、59年前のラムゼーと同じように、自分のやり方でこの仕事を進めるつもりだ。それが一部の人の気に障ったとしても、彼は気にしない」と綴り、このアプローチを称賛するとともに、ベリンガムに大きな期待も寄せている。

「それは勇気ある選択であると同時に、正しい選択でもある。ベリンガムは再びチームに戻り、自らの価値を証明しようとするだろう。そして、ワールドクラスの選手であり、優れた人間でもある彼は、監督が伝えようとしている内容を、きっと理解しているはずだ。これは全て成長の過程の一部であり、いつの日か彼はこう振り返るかもしれない。『代表から外されたあの日こそ、自分がより良いチームプレーヤーになれると気づいた日だった』と」

構成●THE DIGEST編集部

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