専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

「14分間の悪夢」「光の街での真っ暗闇」 アトレティコは逸機から自滅、ナポリは逆転&退場劇で壊滅…大量得点試合が並んだCLでの驚きの「4点差敗」

THE DIGEST編集部

2025.10.23

 31分にスコット・マクトミネイのゴールで先制したにもかかわらず、ナポリは4分後にオウンゴールを献上すると、その直後に逆転を許す。1-3で迎えた76分にはロレンツォ・ルッカの一発退場で数的不利を負い、さらに失点を重ね続けて、反撃は86分のマクトミネイのダブルに止まった。

 イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、「アイントホーフェンは『光の街』と呼ばれ、『フィリップス』社と電球で知られている。この夜、ひらめきの象徴である『光』が灯ったのはピーター・ボス監督率いるPSV側だけだった。ナポリ側は真っ暗闇……。今季2度目の欧州遠征で屈辱的な大敗を喫し、CLでの歩みそのものが完全に終わったわけではないが、コンテ監督にとっては深く反省すべき夜となった」と綴り、「ナポリの壊滅」を報じている。

 今季公式戦10試合で早くも4敗を喫し、セリエA第3節のフィオレンティーナ戦以降は全試合で失点を喫しているナポリ。イタリアの闘将は、今季の歩みの鈍さについて「新加入選手が9人というのは多すぎた。バランスが取れていない。私はこれまでに何度も、今季は難しくなると言っていたが、(チームが熟成するには)時間と忍耐が必要だ」との見解を示した。
 
 その上で、「CLのレベルとはこういうものだ。だから、言い訳をしても仕方がない。言葉よりも行動が必要だ。私は毎日、選手たちとロッカールームで過ごしており、チームの現状はよく分かっている。たとえ結果が悪くても、落ち込んだり、希望を失ったりしてはいけない。昨季のようにチーム全体が一体となって生まれた『化学反応』を再現する努力をしよう」と、チームに対して喝を入れるとともに、ここからの巻き返しを力強く誓っている。

 ちなみに『La Gazzetta dello Sport』紙は、この「2-6」というスコアに注目し、「コンテ監督とナポリにとっては何ら慰めにはならないだろうが、このコンペティション(チャンピオンズカップ時代を含む)においては、イタリア・クラブ史上最悪の敗戦というわけではない」と報じ、それまでの「大敗ランキング」のネガティブなトップ10を以下のように紹介している。

1957-58:ウィーナーSC 7-0 ユベントス
2006-07:マンチェスター・ユナイテッド 7-1 ローマ
2014-15:ローマ 1-7 バイエルン
2015-16:バルセロナ 6-1 ローマ
2020-21:アタランタ 0-5 リバプール
2024-25:パリ・サンジェルマン 5-0 インテル
1959-60:バルセロナ 5-1 ミラン
2003-04:インテル 1-5 アーセナル
2019-20:マンチェスター・シティ 5-1 アタランタ
2019-20:ディナモ・ザグレブ 0-4 アタランタ

構成●THE DIGEST編集部

【動画】思わぬ大敗を喫したナポリ。PSV戦ハイライト
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    10月10日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月16日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    10月21日(火)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    10月16日(木)発売

    定価:1650円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)