サッカーのブラジル代表は10月14日に日本代表と国際親善試合を行ない、２対３で逆転負けを喫した。過去A代表との対戦では11勝2分けと無敗だった日本に歴史的金星を献上したブラジル代表の指揮官はその後、意外な場所に訪問していた。

　今年５月からブラジル代表史上初の外国人監督として指揮を執っているカルロ・アンチェロッティ監督は日本との戦いを終えた後、大相撲の玉ノ井部屋に足を運んだ。同監督は自身のインスタグラムに元大関・栃東の玉ノ井親方と所属力士たちとの集合ショットを掲載。普段はベンチで引き締まった表情を見せることが多い66歳の名将は、日本の伝統文化に触れ笑顔を浮かべていた。

　インスタの文面には「スポーツ指導者として、この相撲部屋に招待されたことを光栄に思います。日本古来の伝統文化の真髄が、このスポーツに凝縮されている」と記し、相撲へのリスペクトを込めた。

　また、玉ノ井部屋の公式Xにもアンチェロッティ監督と玉ノ井親方のツーショット写真がアップ。「ブラジル代表アンチェロッティ監督が玉ノ井部屋に稽古見学にいらっしゃいました。世界的な指導者をお迎えできて光栄でした」と伝えている。
  　この投稿にはサッカーファンだけでなく、相撲ファンも大興奮。サッカー界の世界的名将と親方の異色コラボに「これは知らなかった」「すんごい!!」「人間性もトップオブトップ」「ワ～オ」「何人かエムバペがいる笑」「アンチェロッティ貫禄十分だな」「世界の相撲へのリスペクトは素直に嬉しい」「ちゃんこ食べたのかな？」など関心が集まり、多くの反響がコメント欄に寄せられた。

　アンチェロッティ監督はACミラン（イタリア）、チェルシー（イングランド）、パリ・サンジェルマン（フランス）、バイエルン・ミュンヘン（ドイツ）、レアル・マドリー（スペイン）など欧州ビッグクラブを歴任。欧州チャンピオンズリーグを史上最多５度制した世界屈指の指揮官は来年の北中米ワールドカップへ向けて、「日本戦の結果は良い教訓として受け止めたい」と振り返り、課題修正を口にしていた。異国の伝統文化から何かヒントを得られたのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】アンチェロッティ監督が日本の相撲部屋を電撃訪問

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