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【今夜激突!クラシコ展望】 バルサはラフィーニャ、レバンドフスキが欠場、フリック監督もベンチ外! 識者は「アラウホがエムバペを封じ、フェルミンが勝負を決める」と予想

THE DIGEST編集部

2025.10.26

 そんな中、その存在がクローズアップされているのが、フェルミン・ロペスだ。21日のチャンピオンズリーグ(CL)オリンピアコス戦(バルサが6-1で勝利)でハットトリックを達成した得点力に加え、プレッシングの強度にも定評がある。

 一方、マドリーで上昇気流に乗ってクラシコを迎えるのがアルダ・ギュレルだ。エムバペと形成する強力ホットラインは、バルサの高いDFラインを再三にわたり突破する可能性がある。ポジションについて『AS』は、22日のCLユベントス戦でプレーしたダブルボランチの一角ではなく、右サイドでの先発出場を予想している。このビッグマッチで「ギュレルがボールに触るとプレーに流れが生まれ、わずかな隙間にパスを通す技術で相手の守備網を崩す」と同紙のマルコ・ルイス記者が評価する活躍を見せられれば、周囲の信頼もさらに高まってくるはずだ。

 バルサの戦術に精通するアナリストのアルベル・ブラジャ氏は、中盤をマンマークで封じ込まれ、1-2の逆転負けを喫したCLのパリ・サンジェルマン戦を踏まえて、同じくビルドアップ時にマンマークで対応するマドリー戦のキーマンに前述のフェルミンを挙げる。「シャビ・アロンソの監督就任でマドリーはコンパクトな陣形と守備から攻撃への切り替えが良くなったとはいえ、まだパリほどの完成度の高さはない。ペドリとフレンキー・デ・ヨングを中心に相手の守備の隙間を突いて、パスを繋いで、いい形でラミネ・ヤマルにボールを渡すプレーがますます重要になってくる」と熱弁した。
 
 ポイントとなるのがフェルミンの動きだ。彼がポジションを下げたり、サイドに流れたりして中盤のスペースにうまく顔を出し、パスを引き出して前線との繋ぎ役になれるかがカギになる。単純に最終ラインからサイドに展開するだけでは、相手のDFも対応しやすくなる。レバンドフスキの欠場で前線にボールを収められる選手もいない。全選手が強いパーソナリティーを持ってボールを繋ぎ、マドリーに恐怖心を植えつけ、昨季の対戦の苦い記憶を呼び覚ませられれば、自ずと勝機は訪れるはずだ」

 前節のジローナ戦で受けた退席処分により、1試合ベンチ入りできないハンジ・フリック監督に代わってクラシコの指揮をとるアシスタントコーチのマルクス・ソルグは、前日記者会見で次のように語っている。「強度の高いプレスをかけ、ブロックを固め、ボールを保持する展開となれば、我々が勝利を掴めるだろう」

  サンチャゴ・ベルナベウで開催されるクラシコは、日本時間の今夜AM00:15キックオフ予定だ。

文●下村正幸
動画】マドリー対ユベントス戦 CLハイライト
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