1984年にナポリに加入したマラドーナは、セリエA優勝経験のなかったクラブに87、90年(現時点で最後)と2つのスクデットをもたらし、この間には欧州タイトル(UEFAカップ)も制覇。クラブ史上の黄金時代を創り上げた彼は英雄として今なお崇められる存在であり、その死後、本拠地スタディオ・サン・パオロは彼の名を冠した「スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」に変更された。
このようなクラブを除外しての追悼試合について、英国の日刊紙『Daily Mirror』は「マラドーナが最も成功したクラブであるナポリを無視した発表を人々は非難。彼らは『追悼イベントは茶番劇に変わった』と主張し、軽蔑している」と報道。また、マラドーナと特に縁のないサウジでの開催に対しては「純粋に経済的なものであると多くの人々が捉えている」と綴っている。
また同メディアは、SNSに上がったファンの様々な投稿にも注目し、「この試合は金のためではなく、サッカー界のレガシーであるマラドーナを偲ぶ人々のために開催されるものであってほしい」「この試合はナポリが参加し、彼の名前が冠せられているスタジアムで、大観衆の前で行なわれるべきだ」「なぜナポリではなく、サウジ?」「ナポリの伝説であり、リヤドで試合を行なう理由などない。このカップは無意味だ」といった声を紹介した。
ただ、アルゼンチンのメディア『Infobae』によれば、ナポリは無視されたわけではなく、同イベントへの招待を受けていたという。不参加となったのは、「主催者側のスペインの会社『RG Consultant & Sport Solutions SL』はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と参加について交渉を行なったが、ナポリ側は非課税での500万ユーロ(約6億5000万円)とチャーター機や宿泊費などの諸費用、そしてテレビ放映権料の分配を要求したことで決裂となった」という経緯があったからだと明かしている。
バルサとボカが受け入れた条件を拒否したことで、「経済的利益を優先した結果、ナポリは彼らのレジェンドのトリビュートトーナメントで一役を担うことはなくなった」と同メディアは綴ったが、金によってサッカー界の重大なイベントが釈然としないものとなってしまうのだとしたら、非常に残念なことである……。
構成●THE DIGEST編集部
このようなクラブを除外しての追悼試合について、英国の日刊紙『Daily Mirror』は「マラドーナが最も成功したクラブであるナポリを無視した発表を人々は非難。彼らは『追悼イベントは茶番劇に変わった』と主張し、軽蔑している」と報道。また、マラドーナと特に縁のないサウジでの開催に対しては「純粋に経済的なものであると多くの人々が捉えている」と綴っている。
また同メディアは、SNSに上がったファンの様々な投稿にも注目し、「この試合は金のためではなく、サッカー界のレガシーであるマラドーナを偲ぶ人々のために開催されるものであってほしい」「この試合はナポリが参加し、彼の名前が冠せられているスタジアムで、大観衆の前で行なわれるべきだ」「なぜナポリではなく、サウジ?」「ナポリの伝説であり、リヤドで試合を行なう理由などない。このカップは無意味だ」といった声を紹介した。
ただ、アルゼンチンのメディア『Infobae』によれば、ナポリは無視されたわけではなく、同イベントへの招待を受けていたという。不参加となったのは、「主催者側のスペインの会社『RG Consultant & Sport Solutions SL』はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と参加について交渉を行なったが、ナポリ側は非課税での500万ユーロ(約6億5000万円)とチャーター機や宿泊費などの諸費用、そしてテレビ放映権料の分配を要求したことで決裂となった」という経緯があったからだと明かしている。
バルサとボカが受け入れた条件を拒否したことで、「経済的利益を優先した結果、ナポリは彼らのレジェンドのトリビュートトーナメントで一役を担うことはなくなった」と同メディアは綴ったが、金によってサッカー界の重大なイベントが釈然としないものとなってしまうのだとしたら、非常に残念なことである……。
構成●THE DIGEST編集部