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海外サッカー

古巣愛を「封じ込めた」シェフチェンコとミランの対戦が話題に! 「美しい感情が湧き上がってきた」と戦友に“異例”のエール

THE DIGEST編集部

2021.12.03

マルディーニ(右)らとミランの黄金期を支えたシェフチェンコ(左)。その時代は永遠に色褪せない。(C)Getty Images

マルディーニ(右)らとミランの黄金期を支えたシェフチェンコ(左)。その時代は永遠に色褪せない。(C)Getty Images

 一方でミラン側も“シェバ”に対する特別な思いを隠してはいなかった。現在、同クラブのスポーツディクレターを務める元同僚パオロ・マルディーニは、「シェバとアシスタントコーチのマウロ(・タソッティ)は間違いなくミランの一部だ。この試合は彼にとっても、特別なものとなるだろう」「常に勇気を見せる彼は今回、恐れることなく難しい仕事を引き受けた。シェバはカンピオーネであり、今後、それを証明することだろう。私は彼のことを応援している」と語っていた(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。

 また、現役時代はキエフ、ミランでシェフチェンコと共闘し、ジェノアでプレーした後に引退、その後は政治の道に進み、現在は母国ジョージアの首都トビリシの市長を務めるカハ・カラーゼも、「シェバはキエフとイタリアで、私の案内役を務めてくれた。そしてミランは、我々にとって家族だ」と熱きメッセージを伊紙『Gazzetta dello Sport』に寄せた。

「シェバとミランが対戦するなんて、彼にとってはとても奇妙な感じだろうし、興奮もしているだろう。シェバの挑戦は始まったばかりだが、彼は全力を注ぐことだろう」
 
 試合前の選手紹介では、ジェノバまで駆け付けたミラン・サポーターの集団「クルバ・スッド」が、敵将にもかかわらず、偉大なレジェンドに対して歓声やチャントで敬意と祝福の意を表し、これにシェフチェンコが拍手で応えるという、印象的な光景が、この一戦が特別なものであることを示している。

 試合後、敗れたホームチームの指揮官は、「怪我人が多く、パフォーマンスのクオリティーが良くなかった。ミランはGKが良いプレーを見せたし、全員が集中していた」とジェノア側の視点で冷静に試合を分析。しかし、マルディーニSD、ジダGKコーチの姿を見ると「美しい感情が湧き上がってきた。ミランの活躍を祈っている。来週のCL(リバプール戦)では彼らを応援する」と、OBとしてのコメントを残した。

構成●THE DIGEST編集部
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